瀧川 正実 2014/9/25 14:45

キリンビールは9月24日、地ビール最大手で、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー常連店「よなよなの里」を運営するヤッホーブルーイングに出資すると発表した。10月1日付でヤッホーブルーイングの普通株式33.4%を取得し、持ち分法適用会社とする。キリンはヤッホーブルーイングがECなどで培った顧客接点作りやマーケティングに関するノウハウの提供を受けたり、原材料の共同調達などでビール事業の発展につなげる。

9月24日に業務提携および資本提携に関する契約を締結。キリンビールはヤッホーブルーイングの親会社、星野リゾートが保有するヤッホーブルーイング社株式の一部を譲り受ける。加えて、ヤッホーブルーイングがキリンビールを引受先とする新株を発行、最終的に33.4%の普通株式を取得する。

ヤッホーブルーイングは、長野県に本社を置くビール製造メーカー。地ビールの通販・ECを展開し、楽天市場の「ビール・洋酒」ジャンルのショップ・オブ・ザ・イヤー常連店として知られている。直近では、ショップ・オブ・ザ・イヤー2013のジャンル賞を受賞している。

キリンビールはヤッホーブルーイングが手掛けるイベントとネットを組み合わせたファン作りなど、先進的な手法による顧客接点作りやマーケティングに関するノウハウの提供を受ける。また、若手を中心とした人財育成や原材料の共同調達なども行う。

ヤッホーブルーイングは一部製品の製造をキリンビールに委託し、生産力を強化。製造コストの削減といった効果も期待する。

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