セブン&アイのEC売上は11%減の503億円[2019年中間期]

EC売上高の算出方法が現在の形式に変わった2016年9月以降、中間期決算におけるEC売上高の減収は初めて

渡部 和章

2019年10月21日 9:00

セブン&アイ・ホールディングスの2019年3~8月期(2020年2月期中間期)におけるEC売上高は、前年同期比11.8%減の503億1600万円だった。セブンネットショッピングとセブンミールの売上高が、それぞれ20%以上落ち込んだ。EC売上高の算出方法が現在の形式に変わった2016年9月以降、中間期決算におけるEC売上高の減収は初めて。

セブン&アイ・ホールディングスのEC売上高は、グループを横断したECサイト「omni7(オムニ7)」を通じた売上高の合計。ニッセンホールディングスの売上高は含まない。

ブランド別の売上高は、「セブンネットショッピング」が同21.6%減の100億3900万円、「セブンミール」は同23.2%減の115億600万円、「イトーヨーカドー」は同0.3%減の24億9200万円、「ネットスーパー」は同4.0%減の204億7900万円、「アカチャンホンポ」は同10.4%増の33億7100万円、「そごう・西武」は同8.1%増の18億8000万円、「ロフト」は同0.5%減の5億4600万円。

配送形態は「セブンミール」と「ネットスーパー」は宅配型、それ以外は通販型で展開している。

セブン&アイ・ホールディングスのグループEC売上について
グループEC売上について(画像は編集部がセブン&アイHDが公表した決算補足資料からキャプチャ)

直近2期は通期で1000億円超え

セブン&アイ・ホールディングスの2019年2月期におけるEC売上高は、前期比4.1%増の1131億9300万円。セブンネットショッピングやセブンミール、アカチャンホンポ、そごう・西武、ロフトが売り上げを伸ばし、2年連続でグループのEC売上高が1000億円を超えた。

2018年6月にグループを横断した会員プログラム「セブンマイルプログラム」を開始。「omni7」のECサイトやセブン-イレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、アカチャンホンポ、ロフトなどを利用するとマイル(ポイント)が貯まる。会員数は2019年2月期末時点で1282万人。

「セブンマイルプログラム」は2019年9月から、マイルをnanacoポイントに交換できるサービスの導入などを予定していたが、今年7月に発生した「7pay」(9月末でサービス廃止)への不正アクセスの影響でリニューアルを延期している。

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