瀧川 正実 2014/4/4 13:03

ユナイテッドアローズが、オムニチャネルやOtoOと呼ばれる実店舗とネット、通販チャネルを連動した取り組みを強化している。3月31日から、通販サイトから実店舗へ商品を取り寄せ、試着の予約ができるサービスを試験的に開始。1月からはショッピングサイトのスマートフォンアプリを開発し、商品購入の他、近隣店舗検索、店頭在庫確認などが行えるようにしている。ユナイテッドアローズは「O2Oリーディングカンパニーへのチャレンジ」を経営方針に掲げており、ネットや店舗を含めた全方位マーケティングの強化を進める。

3月末から始めたのは、通販サイトで展開しているブランドGreen Label Relaxing(GLR)の商品(一部限定商品除く)を対象店舗に取り寄せ、店頭で試着できるサービス。UNITED ARROWS green label relaxingのブランド名で店舗展開している都内、神奈川県内の計5店で取り寄せることができる。オンラインストアでの購入前に、サイズや着心地、商品詳細などを店頭で確認することが可能だ。

試着ができるのは、在庫があり、対象店舗で通常は取り扱いのない商品で最大5アイテムまで。関東エリアでは申し込み日から4日目以降で来店予約が可能。

店舗に来店した顧客に対し、店舗スタッフからの商品紹介、スタイリング提案など、店舗が強みを持つ接客を通じ、店頭商品の購入を促す。

ユナイテッドアローズはこれまで、通販サイトでの店舗在庫表示や商品検索機能などECと店舗との連動を推進。13年からデジタルマーケティング部を新設し、OtoOに力を入れ始めている。昨年には、店舗の顧客に商品品番を記載した「商品メモカード」を配布。店頭スタッフがECでの購入を案内する取り組みも開始。1月に提供を開始したスマホアプリでは、ネット・店舗双方に誘導する仕掛けを構築したり、スタッフスタイリングなどの機能も展開している。

ユナイテッドアローズのネット通販チャネルの売上高は、13年3月期で前の期比12.7%増の119億4800万円。今期(14年3月期)はどう7.1%増の125億8700万円を見込んでいる。

オムニチャネルを推進するユナイテッドアローズのオンラインストア

 

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