MMDLaboが運営するMMD研究所は12月10日、「2025年一般生活者におけるAIサービス利用実態調査」の結果を公表した。それによると、利用経験のあるAIサービスの種類は「検索」「チャットボット」が上位にあがり、生成AIでは「ChatGPT」の利用率が8割、「Gemini」が5割となった。
AIサービスの利用経験とその種類
AIを使ったサービスを「利用したことがある」と回答した割合は35.7%となった。
利用経験のあるAIサービスの種類は、「AIによる検索機能」が61.7%で最多。「AIチャットボット」(35.5%)、「翻訳・画像補正などのAI機能」(31.8%)が続いた。
利用したことがある生成AIの銘柄
生成AIの利用経験者に対して利用したことがある対話型生成AIの銘柄を聞いたところ、「ChatGPT」が80.6%と圧倒的に高く、次いで「Google Gemini」(50.8%)、「Microsoft Copilot」(39.1%)があがった。
普段利用しているサービスとAIサポートへの期待
普段利用しているサービスも調査。「ECサイト」が49.6%で最も高く、「動画配信サービス」(48.0%)、「ニュース・情報サイト」(45.0%)が続いた。
普段利用しているサービスでAIによるサポートを期待する分野は、「交通・地図アプリ」(37.2%)が最多で、次いで「ニュース・情報サイト」(27.2%)、「ECサイト」(26.4%)となった。
ECサイトや旅行予約サービスなどのAI活用
ECサイトや旅行予約サービスなどにおけるAI活用について、「活用されていると感じる」と回答した割合は58.8%。そのうち66.2%がAIのメリットを実感していると回答した。具体的なメリットとして、
- 好みに合った商品やプランを提案してくれる(31.3%)
- 自分では見つけられない新しい商品や旅行先を知ることができる(30.9%)
- 困ったときにAIチャットですぐに質問・相談できる(30.8%)
などがあがり、パーソナライズや新たな発見、即時対応へのニーズの高さが示された。
ECサイトや旅行予約サービスで「AIに任せても良い範囲がある」と回答した割合は42.7%。その内訳は次の通り。
- 自分に合う商品やプランを提案してもらうまで(30.5%)
- 商品やプランをかごや旅程に追加してもらうまで(8.6%)
- 実際の決済や予約の手続きまで(3.6%)
またAIに連携しても良いと考える情報は、「ポイントや会員情報」(40.9%)、「利用しているサイトやアプリの閲覧履歴」(38.2%)、「過去の購買履歴」(37.7%)が上位にあがった。
調査概要
- 調査期間:2025年11月14~17日
- 有効回答数:1000人(男女構成比に合わせウエイトバックを実施)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:18~69歳の男女
- 設問数:20問
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