韓国最大級のファッションECプラットフォーム「ABLY(エイブリー)」のABLY Corporationが展開する日韓トレンド商品を扱うECサイト「amood(アムード)」に出店した夢展望の店舗が、出店2か月で売上3倍に達したという。ABLY Corporationが12月15日に発表した。
夢展望は「ABLY」と「amood」に出店したことを11月14日に発表している。ABLY Corporationによると、出店後1か月で取引額が爆発的に上昇したという。
韓国では現在、ギャルブームが起き、「K-ギャルメイク」「セミギャル」などの言葉が韓国の若年層の間に広がっている。韓国の有名アイドルも日本のギャルメイクをして撮った写真をSNSに投稿するなど、ギャルは韓国の新しいファッショントレンドになっているという。
2025年9月から11月末までの期間では、「ABLY」内でも「ギャル」のキーワード検索量は約2.2倍になっており、「ギャル」キーワードが含まれた商品の取引額は約3.9倍に増加している。
ギャルファッションの代表的なアイテムは、厚底ブーツ、チェーン・柄などが華やかな「ギャルバッグ」、「ギャルネイルチップ」など。ギャルトレンドのブランドを扱う夢展望の商品も注目を集めているという。
ブラックフライデー期間に認知度アップ
夢展望は、「ABLY」のブラックフライデー期間(11月17日〜12月3日)に合わせ、日本ブランドとしては初めて「ABLY」単独特集を実施。夢展望を代表するブランド「dear my love」など、全商品に使用できる30%割引クーポン施策と、「ABLY」アプリ内でのポップアップバナー、アプリからのプッシュ通知などを行ったという。ブラックフライデー期間内の夢展望の取引額は、前月比約390%上昇。「お気に入り」ショップ登録数も、同期間比130%上昇したという。夢展望は「単独特集の実施は『ABLY』と韓国市場で夢展望のブランド認知度を上げる機会になった」としている。
夢展望の海外展開
夢展望はこれまでに、欧米向けEC「eBay」、中国向けEC「rednote」、リアル店舗、国内外の「TikTok Shop」などさまざまな販売チャネルを通じてグローバル展開を推進している。「ABLY」「amood」への出店はその一環。韓国の若年層を中心とした顧客に訴求している。
夢展望の11月21日の発表によると、2025年10月13日~11月12日に開催された中国の大規模ECセール「W11」期間中の流通総額は、100万元(約2200万円)だったという。ライブコマースやSNS上での露出増加が奏功し、Z世代を中心に、「量産型ガーリースタイル」など主要カテゴリーへの支持が高まったとしている。
中国・上海では、商業施設「百聯 ZX 造趣場(Bailian ZX Creative Space)」で12月17日からポップアップストアをプレオープンしている。中国・杭州では、商業センター「杭州工聯CC」で2025年8月から常設店舗を運営している。
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