創業103年「富澤商店」の特許AI技術を使った次世代ソーシャルコマース事業とは
創業100年を超える日本最大級の製菓・製パン材料、器具専門店の富澤商店は、特許AI技術を使った次世代ソーシャルコマース事業を開始する。
次世代ソーシャルコマースは、SNSとコミュニティとECをシームレスにつなげ、一体化した仕組みを構築するのが全体像。3つのAI技術を活用し、ユーザー個人の興味・関心を分析して富澤商店に合致する潜在顧客を発掘する。
また、「誰」の「どの投稿」が購買に結びついたのかを計測、PDCAサイクルを回して効率的な販売促進を実現する。
ユーザーやスタッフが集い交流するコミュニティサイト、商品レビューの投稿が可能な「Moribus Community&Commerce」、富澤商店が運営するECサイトのを一体化する。「Moribus Community&Commerce」は新たに開発したシステムで、静止画や動画などで商品レビュー(紹介)をできるほか、レビュワーへのチャット相談(デジタル接客)、レビュワーとユーザー自身の興味・関心のマッチ度をAIが判定する機能も備えた。
コミュニティサイトと「Moribus Community&Commerce」で、双方向のコミュニケーションを活発化。ユーザーの安心感を高めるほか、困りごとの相談・解決等までに対応し、納得・共感して商品を購入してもらえる環境を整備する。
また、購入商品を使って家族やパートナーに料理や菓子をふるまうシーンなどの写真や動画を披露する「体験の発信」も、プラットフォーム上で行える。情報収集と購買に加え、豊かなライフスタイルを共有する場として利用できるようにする。
まずは富澤商店の公式アカウントの強化を図り、スタッフの投稿内容やクリエイティブ機能の活用、改善などに着手。エンゲージメント率の向上と潜在顧客となるフォロワーの獲得をめざす。
実店舗での顧客満足度の向上に寄与している強みをSNS上でも発信できるように、Instagram運用支援ツール「Moribus Navi」を活用。公式ファングループ「富澤ファミリー」、公式アンバサダーグループ「富澤プレミアムファミリー」に属する人材のSNS運用スキルの向上も図る。インフルエンサーマーケティングツール「Moribus Casting」も活用し、Instagramユーザーから「富澤ファミリー」の候補者を発掘するなど公式ファングループの拡大もめざす。
次世代ソーシャルコマース事業の推進で、ソーシャルメディアによる人と人の「興味・関心」のつながりからLTVの高い潜在・顕在顧客を獲得、EC売上高は対前年比10%増をめざす。
今回の取り組みについて富澤商店は、特許AI技術によるデータ分析でソーシャルメディアマーケティング支援などを提供するAIQと業務提携契約を締結。次世代ソーシャルコマース事業を運用する。