韓国コスメの販売・展示を行う「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten(カルチャーマーケット)」とは
楽天グループとシーズマーケットは12月1日、韓国発の商品の魅力、トレンドを発信する「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten(カルチャーマーケット)」を、東京都渋谷区にある「ラフォーレ原宿」の1階にオープンした。
「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten」とは
「カルチャーマーケット」では、「楽天市場」出店店舗が取り扱う韓国発商品の展示、販売を行う。来店したユーザーは店頭で実際に商品を試し、比較・検討して購入できる。また、店内にあるQRコードを読み取ると「楽天市場」の各店舗の商品ページに遷移し、商品情報の詳細を確認したり、オンラインで購入したりできる。
2022年12月1日~2023年3月31日までを第一弾として、「TIRTIR(ティルティル)」「CLIO(クリオ)」「goodal(グーダル)」「COSRX(コスアールエックス)」など韓国コスメのブランド公式店舗の商品を中心に、「ACBF(エイシービーエフ)」「P-31(ピー31)」などのアパレルブランドを含む計10店舗15ブランドの商品を100点以上販売する。
全商品のうち10~15%ほどは「カルチャーマーケット」でのみ扱っている商品で、展示ブランド・商品は約4か月ごとに入れ替える。
また、インフルエンサーのオススメ商品をセットにしたコラボレーションボックスを店頭で販売する。
「楽天市場」における韓国関連商品の流通総額、3年間で約2.8倍に
「カルチャーマーケット」オープンの背景について、楽天の阿部愛美氏(コマースカンパニー マーケットプレイス事業 海外営業戦略部 韓国事業課 マネージャー)は、コロナ禍における第4次韓流ブームをあげた。
巣ごもりによるEC市場の成長、韓国エンターテインメントの浸透で「韓流」「Kカルチャー」が一過性ではなく大きなトレンドになったこと、韓国商品が「おしゃれ」と認識されつつあることが大きな要因だという。
2022年11月時点で「楽天市場」における韓国関連商品数は約170万点にのぼり、特にコスメ、ファッション、食品が人気を集めているという。また、流通総額は2018年から2021年までの3年間で約2.8倍に拡大している。
コスメ輸入額が2020年に500億円を突破
国内の韓国コスメ需要拡大に伴い韓国からの輸入金額が大幅に上昇、2020年に500億円を突破した。輸入金額は2016年頃から急上昇しており、2021年の輸入金額ランキングでは1位のフランスに次いで2位となった。
「楽天市場」においても韓国コスメの流通額は伸長しており、2018年から2021年の3年間で約6倍に拡大した。2022年11月17日時点で韓国コスメの商品数は6万点となり、韓国コスメブランド公式店舗数は2018年11月から2022年11月の4年間で約15倍に増加した。
実店舗におけるタッチポイントを作ることで、韓国発の商品の認知を広めるとともに、若年層を中心として「楽天市場」におけるユーザー獲得を図りたい。(阿部氏)
「体験」と「コミュニケーション」がコンセプト
楽天と協業するシーズマーケットは、韓国コスメブランドの広告・PR事業、店舗運営事業を展開している。2022年1月から伊勢丹新宿店で韓国コスメのセレクトオフライン店舗「Yep's by SEEDA MARKET」を運営している。
代表取締役の福元雄一氏(代表取締役)は「『体験できる』『(消費者と)コミュニケーションできる』が『カルチャーマーケット』の大きなコンセプト」だと話す。
「カルチャーマーケット」では日本未上陸のブランドや見たことがない商品を展開していく。ただの店舗ではなく、お客さまが体験できる、コミュニケーションをとれるといった体験を提供する場所にしていきたい。たとえば、韓国好きな人が集まるコミュニティイベントや、韓国留学した人を集めたイベントなど、韓国コンテンツに関するイベントを企画していきたい。そういった人達のライブ配信も考えている。(福元氏)
※記事初出時の本文で、「楽天市場」における韓国コスメブランド公式店舗数の伸び率を「1.5倍」と表記していましたが、正しくは「15倍」です。訂正してお詫び致します。(2022/12/08)