鳥栖 剛[執筆] 7/26 8:30

ニールセン デジタルは7月25日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率の月次レポートをもとにECモールの利用状況を発表した。

2024年5月におけるECモールの利用状況によると、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も利用者数が多かったのは「Amazon」で6724万人だった。「楽天市場」が6631万人、「Yahoo!ショッピング」が3541万人で続いた。話題の「Temu」は4位にランクインし、3106万人に利用されている。

ニールセン デジタルは7月25日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率の月次レポートをもとにECモールの利用状況を発表
オンラインモールジャンルで「Temu」が4位に急浮上した

利用者数上位5サービスを合計したGRP(世帯を対象にした延べ視聴率)を性年代別に見ると、男女共に35歳~49歳が最も高く、女性では1万4609%、男性では1万2018%となった。

ニールセン デジタルは7月25日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率の月次レポートをもとにECモールの利用状況を発表
男女ともに35歳~49歳のGRPが最も高かった

上位5サービスのリーチを年代別に見ると、18歳~34歳では「Amazon」が81%で最も高い。一方、35歳以上では「Amazon」と「楽天市場」は同程度リーチしていることがわかった。「Yahoo!ショッピング」と「Temu」では35歳~49歳のリーチが他の年代と比べて高い傾向が見られた。

ニールセン デジタルは7月25日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率の月次レポートをもとにECモールの利用状況を発表
「Amazon」のリーチは18-34歳で81%と突出して高い

上位3ECモールの顔ぶれに変化はなかったが、「Temu」は2023年夏のローンチから急速に4位へ浮上。ニールセンデジタルでは「新しいサービスが急速に利用者数を伸ばしている場合、その時々の社会のニーズを反映していると考えられる。オンラインモールサービスを提供する企業や小売業者としては、サービス利用の変化の裏にある消費者の意識の変化を把握し、特定の年齢層や性別に合わせたアプローチでサービス改善につなげていくことが一層重要」と分析している。

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