「ベルメゾン」の千趣会が住宅販売事業に進出、新築戸建て住宅「ベルメゾンデイズハウス」を販売。通販・ECノウハウをどう生かす?
千趣会が住宅販売事業に進出する。ハウスメーカーのLib Workと提携し、通販事業「ベルメゾン」の家具・寝具・生活雑貨などのブランド「BELLE MAISON DAYS(ベルメゾンデイズ)」がプロデュースする新築戸建て注文住宅「ベルメゾンデイズハウス」の販売を8月3日にスタートする。千葉・千葉市若葉区のモデルハウスもオープンし内覧を始める。
モデルハウスのある千葉エリアを中心に営業展開を開始し、将来的に日本全国に販売を広げていく計画。千趣会とLib Workは共同で商品開発や販促活動を行う。モデルハウスの見学予約もスタートしている。
住宅販売には「ベルメゾン」の通販ノウハウや会員データベースを活用する。新たな販売チャネルの拡大に取り組み、ベルメゾンファンとのエンゲージメントを深めて信頼関係を強化しながら、住宅商品の価値を向上させていく。「ベルメゾン」のECや各種SNS、ファンミーティングを活用したプロモーション施策を積極的に実施し、「ベルメゾン」ファンを巻き込んだUGC施策としてファンの声や体験を広く収集して発信していく予定だ。
千趣会では「ベルメゾンデイズハウス」オリジナル家具の販売も予定する。ホームファッションジャンルのブランド強化を図る。住宅購入検討者へのインテリア商品の提案やモデルハウスを活用した顧客とのコミュニケーションを通じ、新たな顧客接点の構築をめざす。
Lib Workでは生成AIを使用した「デジタルヒューマン」による接客システムの導入を計画している。「デジタルヒューマン」とは、人間のような動きや表情を生成できる3DCG キャラクターのこと。購入検討者はPCやスマホからAIによる住宅に関するコンサルティングを24 時間いつでも受けられる。音声やキーボードで質問などを入力すると自動回答、必要に応じて画像を画面上に映し出すなど接客するという。
通販会社の千趣会が開発した「ベルメゾンデイズハウス」の特徴は
「ベルメゾンデイズハウス」のコンセプトは「家族と共に前向きに成長する家」。「育児で忙しい日々でも、家族の穏やかな時間と豊かな未来を実現したい」という思いを込めて開発したという。
家事や育児、家族のコミュニケーションをとりやすい効率的な間取りが特徴。ロボット掃除機対応の手入れしやすいフラットな床や豊富な収納を備え、機能性とメンテナンス性に優れた全面収納棚付きのオリジナルキッチンを採用した。
IoT住宅設備により家事を自動化でき、家事負担を軽減できるようにしている。無垢材や漆喰などのサステナブルな素材を使用した木のぬくもりを感じる快適な空間と、光と風を最大限に取り入れる空間デザインにした。
「ベルメゾンデイズハウス」は、ベルメゾンのコアなファンとの「ファンミーティング」や「ユーザーアンケート」を通して得られた情報からユーザーインサイトを抽出し、商品開発に生かしたという。