Amazonの「ブラックフライデー」で消費者はどう行動した? 購入ユーザーの6割がセール前までに商品ページを初回閲覧
Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査し、その結果を発表した。
商品購入したユーザーの約64%は、ブラックフライデー前日までに初回閲覧した。Grocery(食品・飲料・お酒など)」は他ジャンルと異なり、ブラックフライデー前に閲覧し、期間中に商品購入するユーザーが目立っているという。なお、他のセールで前日までに商品ページを初回閲覧する割合は「プライムデー」が48%、「プライム感謝祭」が30%。
また、購入ユーザーのうち、セール本番前半で初回閲覧したユーザーの75%がそのまま商品を購入。先行セールで閲覧したユーザーの約45%がその場で購入せず、セール本番で商品を購入している。
「ブラックフライデー」期間より前に多く閲覧したユーザーほど期間中でのCVRが高い傾向にある。「HPC(ヘルス&パーソナルケア)」「Hard Line(家電・PC周辺機器など)」はPV回数13回程度で伸びが緩やかもしくは鈍化しているが、「Beauty(化粧品)」「Grocery」は30回まで閲覧数に比例してCVRが伸びている。
「ブラックフライデー」の期間中、80%以上のユーザーはカートに商品を入れたものの、購入を見送っている。
広告インプレッション数に対するカートに商品を入れた後の離脱率を見ると、離脱率は広告インプレッション数によって下がる傾向にある。もともと85%程度ある離脱率が、広告(Amazon DSP)に接触することで、35%ほど離脱率を改善できる可能性が高くなっているとした。
さらに、セールごとかつカテゴリごとの購入回数を調査した結果、「ブラックフライデー」でのみ購入するユーザーが最も多く、非参加は機会損失につながる可能性が高い。10月の感謝祭から期間があまり開いていないが、「ブラックフライデー」で獲得できるユーザーは異なるため、「可能な限り『ブラックフライデー』のセール参加には注力していくと良い」(ウヴン)としている。