K-ブランドオフ、越境ライブコマース「ShopShops」に出店。トランプ関税下の北米新市場を開拓する狙い
コメ兵ホールディングスグループの傘下で、中古ブランド品のバッグや時計などの小売・買取・卸売事業を展開するK-ブランドオフは、WARPDOOR(ワープドア)が運営するライブコマースプラットフォーム「ShopShops(ショップショップス)」に出店した。ブランドリユースに特化した店舗として国内初の出店という。

「ShopShops」は北米の利用者が多い越境ライブコマースアプリ。K-ブランドオフは約15年にわたって取り組んできた越境ECの実績を生かすために、「ShopShops」への出店を決めた。品質の高い日本の中古ブランド品への人気が高まっていることも理由の1つという。
北米市場では、米国のドナルド・トランプ大統領による関税措置の影響(※)が懸念されるが、K-ブランドオフはこれまでの事業経験で培った市場の変化に対応力、柔軟な価格設定によって乗り越えられると考えている。他の企業が動きにくい状況を好機と捉え、北米市場で長期的に有利な立場を築くことをめざす。
※トランプ大統領による関税措置……米国へのほぼすべての国からの輸入品に対する関税の引き上げ(基本関税に一律10%を上乗せ)。新たな関税措置の導入は4月10日から7月9日までの90日間停止としているが、それ以降には適用開始の見込み
「ShopShops」への出店により、K-ブランドオフが見込む効果は次の通り。
リアルタイムなブランド体験の提供:ライブ配信を通じて商品の魅力や状態を詳細に伝え、ブランドの世界観をリアルタイムで共有。視聴者との双方向コミュニケーションにより、顧客エンゲージメントを高める
新規顧客層の獲得:「ShopShops」が持つグローバルなユーザーベースにアクセスし、これまでリーチできなかった新たな顧客層との接点を創出する
越境EC売上の拡大:ライブコマースならではの臨場感と限定感で購買意欲を促進し、越境ECにおける売上拡大をめざす

「ShopShops」出店に向けて生かすK-ブランドオフの強みは次の通り。
- さまざまなブランドのアイテムを幅広く取りそろえ、安定的に供給
- 日本基準の厳格な品質管理、真贋の鑑定士によって、顧客に安心・信頼を提供
- 国内外で評価される、きめ細やかな顧客対応
- 越境EC運営経験で培った海外発送・物流対応力に加えて、中国向けなどでの豊富なライブコマースを実施してきた経験を持つこと