「ピンチをチャンスに!」。メーカーの商流変更で売上30億円減少予測も、D2Cシフトを進めるペットゴーの中長期戦略
ペットフードやペット関連ヘルス商品のECを手がけるペットゴーは2026年3月期連結業績について、売上高を前期比14%減の74億4500万円、営業利益は1億7100万円の赤字(前期は2億2800万円の黒字)になる見通しだ。取り扱いの大きい商品を供給してきたメーカーの商流変更で売り上げが30億円程度減少する。
一方で、自社ブランドなどの流通を増やす「大きな商機」と捉えてD2Cシフトを加速。自社商品の大きな成長をめざす。
ペットゴーではこれまで、ロイヤルカナンジャポンの食事療法食ブランドの商品を自社ECサイトやモール店、オフラインのホームセンター・ペットショップ・ドラッグストア、動物病院などで販売してきた。
こうした状況下、メーカー側が方針変更。2024年10月以降、動物病院やメーカー公式・認定オンラインストアでの取り扱いのみに販売制限した。そのため、ペットゴーではECモールやオフラインチャネルでの販路での販売が停止に。その影響を受け、2026年3月期の通期で29億2100万円の売上損失が発生すると試算している。
そのなかでペットゴーは「D2Cシフト」を推進。D2Cブランドを主体として成長を果たし、指標として2027年3月期の営業利益率5%達成をめざす。
販売制限となったECモールなどオンラインストア領域とオフラインストアの領域で、ペットゴーのD2Cブランドを含むその他ブランドのシェアが100%を占める販売チャネルに大きな商機があると判断。自社D2Cブランドの取り扱いを強化する。具体的には「プロダクト(品ぞろえ拡大)」「チャネル(売り場拡大)」「プロモーション(広告販促強化)」の強化に取り組んでいく。
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