家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略

ベガコーポレーションは実店舗展開強化やSNS活用強化など図りOMO型D2Cを推進していく。具体的な取り組みとしては①チャネル、②プロダクト、③エンゲージメント、の強化を図る。

鳥栖 剛[執筆]

2025年5月21日 7:00

家具EC「LOWYA」などを展開するベガコーポレーションは、実店舗展開やSNS活用の強化などを通じてOMOモデルにビジネスモデルを転換、事業成長につなげていく。2025年3月期の決算説明のなかで今後の成長戦略を説明した。

ベガコーポレーションは家具・インテリアの市場環境について、市場全体は約4.6兆円と横バイで推移していると推測。EC市場は約4300億円と年成長率2.8%で成長を続け、今後もEC市場の成長は継続する見通しとした。市場のEC化率上昇でベガコーポレーションのターゲット市場は拡大を続けると見込む。

そのなかでベガコーポレーションはEC化の加速に加え、OMO型のD2C推進でオフライン市場のニーズを取り込み、事業領域の拡大と事業成長につなげていく。

自社のポジショニングは、家具・インテリア市場のなかでは低価格でトレンド性が高い商品を豊富に取り扱い、他ブランドとの差別化を図り独自の立ち位置を確立していくとした。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
低価格でトレンド性が高いポジションを確立させる(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

実店舗展開の強化などでOMO型D2Cを推進

具体的な取り組みとして、①チャネル②プロダクト③エンゲージメント――の3つを強化する。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
実店舗展開も強化しOMOモデルへ転換(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

①チャネル戦略

これまでオンラインだけではリーチできなかった顧客とのタッチポイントを構築するため、 実店舗にも進出してOMOモデルへ転換。SNSを含めたオンラインとオフラインが連動したシームレスな購買体験の構築を構想に掲げる。現在8店を展開している実店舗の出店を加速し、顧客が商品を見て触れる場所を増やしていく。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
オンラインとオフラインが連動したシームレスな購買体験を構築していく(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

今後の出店計画は、2025年4月に1店舗出店、さらに年内に2店舗出店が決定している。中期的な目標としては2027年3月期までに人口集積地を中心に数十店舗のオープンをめざす。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
2027年3月期までに数十店舗のオープンをめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

②プロダクト戦略

商品カテゴリを拡大、生活空間における「LOWYA」商品の占有率を引き上げる。顧客層の広がりに対応する商品開発にも取り組んでいく。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
LOWYA商品の占有率の引き上げを図る(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

③エンゲージメント戦略

顧客が楽しめるような双方向のコミュニケーション施策をオンライン・オフラインで実施。SNSを中心とした顧客とのコミュニケーションの活性化によるファン度の深化をめざす。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
SNSを中心とした顧客とのコミュニケーションの活性化によるファン度の深化をめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

2027年3月期は売上200億円超へ

2025年3月期~2027年3月期における3か年計画の数値目標を修正。2026年3月期の売上高は175億円、そのうち「LOWYA」事業は172億円、「DOKODEMO」事業は3億円とした。新規出店店舗数は5店舗以上としている。

2027年3月期は売上高203億円、そのうち「LOWYA」事業は200億、「DOKODEMO」事業は3億円とした。新規出店数は5店舗以上。中期目標は売上高500億円、長期目標として売上高1000億円とし、「LOWYA」事業の成長を中心に年成長率10%以上をめざす。

家具・インテリア市場をOMO型D2C推進で規模拡大をめざすベガコーポレーションの戦略
2027年3月期には売上200億円超をめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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