アダストリアとサザビーリーグ、繰り返し使うエコな梱包材「シェアバッグ」のメンテナンス業務を受託。なぜ?

アダストリアとサザビーリーグは、EC配送用梱包材「シェアバック」のクリーニングや入出荷検品などのオペレーション業務の受託をスタートすると6月4日に発表した。
今回の取り組みは、「シェアバッグ」を提供するcomveyが開始した多様な人材が活躍できる場を創出する新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」への参画を通じて実現した。
プロジェクトは「シェアバッグの普及によるEC利用者のストレス軽減や梱包ゴミ・環境負荷削減に加えて、障がいの有無に関わらず多様な人材が活躍し、ユニバーサルなコミュニケーションが行われる社会を実現する」という目的を掲げている。アダストリアとサザビーリーグは目的に賛同、プロジェクトに参画する。

アダストリアは特例子会社WeOurが従事
アダストリアでは特例子会社WeOurのスタッフがメンテナンス事業に従事する。We Ourは多様性と働きがいのある環境作りを進めており、約240人の障がいのあるスタッフが活躍。2021年には、厚生労働大臣が認定する「障害者雇用優良中小事業主認定(もにす認定)」を取得している。
We Ourでは廃棄在庫・サンプル商材などの再販事業、リペア・リユース・リサイクルを主とするサーキュラー事業を展開しており、グループ全体の事業活動における環境負荷の低減と営業活動の両立に向けた取り組みを手がける。プロジェクト参画で、環境にやさしい配送方法を消費者に提供すると同時に、障がいのあるスタッフの雇用機会や業務を創出。ファッションに関わるさまざまなシーンを通じてノーマライゼーションの実現をめざすとしている。
サザビーリーグではサザビーリーグHRが従事
サザビーリーグは特例子会社サザビーリーグHRがメンテナンス事業を担う。サザビーリーグHRは、障がいのある人の仕事の機会を創出するため、2009年にサザビーリーグの特例子会社として設立。ソフトウェア開発、SNS調査分析、DTP業務、グラフィックデザイン、物流システム関連業務、オフィスコーヒーサービスなどを手がける。
サザビーリーグは2024年12月、CVC事業としてcomveyへ出資。グループで展開するブランド「agete」「Madhappy」でcomveyのシェアバッグのサービスを利用している。
今回のプロジェクト参画で、環境にやさしい配送方法を提供すると同時に、障がいのあるスタッフの新たな職域として、サザビーリーグHRの業務活動の幅を拡大。多様性を認め合える社会作りををめざすとしている。