瀧川 正実 2014/6/4 11:53

ネット行動分析サービスのヴァリューズは消費増税後の主要ECサイトについての集客動向の変化を分析、「日用品」、「家具・雑貨」といったカテゴリーを扱う通販サイトの落ち込みが大きいことが分かった。

ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「ショッピング」カテゴリの流入上位サイト(370サイト)について、サイト訪問者数を調査。業界別に前年比を集計し、3月から4月にかけての伸び率を算出した。サイト訪問者数はパソコンからのアクセスを集計、数値は推計。

ヴァリューズが独自に定義した「ショッピング」カテゴリの流入上位サイトについて、2014年4月度と2013年4月度を比較したところ、全体で前年同月比6.1%減少したことが判明。「食品・飲料」」「書籍・音楽」「その他」以外のカテゴリはすべて前年同月よりも落ち込んでいる。

消費増税後の主要ECサイトについての集客動向調査

特に落ち込みが激しいのは「化粧品」で、同31.4%減少。同23.4%減の「日用品」、「家具・雑貨」が同20.1%減少で続いた。

一方、好調なのは「書籍・音楽」で同8.4%増。楽天レンタルや楽天kobo、DMM.comなどのサイトが好調に訪問者数を伸ばしている。中でも電子書籍を扱うサイトの急伸が顕著。楽天kobo、楽天kobo電子ブック、オンライン書店Honya Club.comなどの訪問者数が伸びている。

消費増税後の主要ECサイトについての集客動向調査

2014年3月度と同4月度の訪問者数を比較すると、「家具・雑貨」「家電・AV・IT」「日用品」といったカテゴリが増税前の駆け込み消費の反動で、マイナス成長に。ユーザー数を堅調に維持したのは、「食品・飲料」、チケットECの「イベント」、「化粧品」だった。

健康食品、食材宅配のECサイトを含んだ「食品・飲料」業界は、サイト訪問者数の前年同月比の伸び率も1位だった。前月度比においてもプラス成長で、ヴァリューズによると「業界自体の成長と、消費税増税をうけても消費者ニーズが引き続き高いことがうかがえる」と分析している。

消費増税後の主要ECサイトについての集客動向調査

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