ZOZOTOWNの流入元調査でわかったスタートトゥデイの集客戦略
スタートトゥデイさんは2009年からテレビCMを放映し、一気に「ZOZOTOWN」の知名度を拡大させましが、継続的なメディア戦略で認知度は拡大したため、費用対効果が悪化。そこで、数年前にはテレビCMとリスティング広告をやめたこともあったようです(テレビCMは昨年10月に約2年半ぶりに全国放映を開始)。そんなZOZOTOWNの流入元の推移を調べてみました。
主な流入元は自然検索とお気に入り
結果からは、SEOによる「自然検索」と、ブックマーク経由が含まれる「お気に入り/履歴」からの流入が多いことがわかります。一方で、バナーなどの「一般広告」からの流入は少なく、リスティングからの流入もほとんど見られません。
検索エンジンに「ZOZO」と入力しても、リスティング広告は表示されません。下のグラフのように、リスティング広告をやめても商品取扱高の成長を続けているのは、若年層を中心としたユーザーからの圧倒的な支持と、CRM戦略があるのでしょう。
自然検索キーワードから見えるZOZOTOWNの強さ
ZOZOTOWNの自然検索キーワードのトップ10を見てみると、上位はやはりサイト名の「ZOZOTOWN」や「ZOZO」なのですが、「ZOZO USED」や「ZOZO 買取」などのキーワードもランクインしており、古着の通販・買取サービスである「ZOZOUSED」にもユーザーの関心が高いことがわかります。
2015年11月度の流入元別セッション数では自然検索が最も多かったように、検索経由の訪問が多いのもZOZOTOWNの特徴です。
販売力という点でネット通販トップをひた走るZOZOTOWNが、サイト関連のキーワードでの流入が多いのは、ネームバリューが大きいというが最大の要因でしょう。
一方、「ニットベスト」のように、商品に関するキーワードでも大きな人数を集めているのも注目しておきたいところ。トレンドの変化が激しいアパレル業界で、ZOZOTOWNは圧倒的な販売力を持っています。
仕入れなどに関するメリットを生かしながら、アパレルブランドの名称やアイテム名など、常に入荷する新作への消費者ニーズを的確に捉えたSEO施策を行い、それが有効に機能しているのでしょう。
12月にはファッションフリマアプリ「ZOZO フリマ」のサービス提供を開始し、CtoCのフリマ事業にも参入。顧客の定着化やリピート施策にどのような影響を与えるのか、注目したいところです。