知っておきたい ECサイトに役立つ分析データ

ユーザーはいつサイトを見ているのか? 「朝型サイト」「夜型サイト」行動ログ調査

ジャンル別、スマホユーザーのサイト利用時間帯調査とユニクロとマルイのユーザー比較(連載第15回)

星 妙佳

2017年7月20日 8:00

スマートフォンによっていつでもどこでも手軽にネットショッピングを楽しめるようになりましたが、一般消費者がECサイトを利用している時間帯はいつなのでしょうか? スマートフォンにおいて午前中によく利用される「朝型サイト」、夕方18時以降によく利用される「夜型サイト」について、実際のネット行動ログから調査しました。

調べものやコンテンツ共有系は夜型サイト

まず、スマートフォンからのWebサイトアクセスで、ジャンル別に朝(午前6時~11時)のサイト閲覧率と、夜(18時~23時)のサイト閲覧率を比較してみました。

朝(午前6時~11時)と夜(18時~23時)のサイト閲覧率の比較
※各ジャンルは株式会社ヴァリューズが独自に定義

赤い折れ線グラフは夜と朝のサイト閲覧率の差を示し、この数値が高いほど夜型と言えます。

ウィキペディアなどが含まれる「辞書・辞典」や、NAVERまとめ、COOKPAD、YouTubeなどを含む「コンテンツ共有」などは、夜と朝の差が大きく、夜型傾向が強いジャンルといえます。調べものや、動画視聴などは家で夜にゆっくり楽しむユーザーが多いのではないでしょうか。

一方、日本郵便やヤマト運輸、ユニクロ、ローソンなど企業が運営するオウンドメディアが多く含まれる「製品・サービス」のサイト閲覧率は、朝よりも夜が上回るものの、他ジャンルに比べると大きな差は見られません。

また、地図・ルート検索のナビタイムやYahoo!路線情報などが含まれる「地図・交通」も夜型傾向は他ジャンルに比べて弱く、比較的午前中も多く利用されるサービスといえます。

ショッピングについても、朝よりも夜に閲覧率が高くなっているのですが、他ジャンルに比べて夜型傾向が強いとは言えません。どうやらショッピングサイトによって朝型や夜型の傾向が異なるようです。

朝によく見られているモールは?

具体的なショッピングサイトで朝(午前6時~11時)と、夜(18時~23時)のサイト閲覧率を比較していきましょう。サイト単位で細かく見る場合、ユーザー数が小規模で閲覧率が低いサイトもあるため、ここからは閲覧率の「差」ではなく「比」で見ていくことにします。

まず、大手ECモールサイトではどうでしょうか。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングモールの朝と夜の閲覧率を出してみました。

【大手モール】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)楽天市場 アマゾン ヤフー
【大手モール】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)

3サイトとも夜の方がよく利用されていることがわかりましたが、朝の時間帯で比較すると、3つの大手モールの中では、楽天市場が朝の閲覧率28.3%と最も高くなっていました

ファッションECはほぼ夜型。でもユニクロは例外!?

次に、ファッション系を調べてみました。ファッションカテゴリのECサイトでスマートフォンユーザー数が上位の10サイト(2017年3月集計)について、閲覧率を比較してみましょう。

【ファッションEC】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)ZOZOTOWN ベルメゾンネット ニッセン ベルーナ マルイウェブチャネル ドットエスティ セシール ワールドオンライン BUYAMA ユニクロ
【ファッションEC】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)

1位のZOZOTOWNをはじめ、上位10サイトの大半で、夜の時間帯に閲覧率が高くなっています

ただし、ユニクロのみ、夜よりも朝の閲覧率の方が高くなっていました。ユニクロではLINE公式アカウントのプッシュ通知やメールマガジンが、朝の時間帯に配信されていることが要因の1つと推測されます。

一方、「マルイウェブチャネル」では、他のサイトに比べて夜型傾向が強くなっていました

ユニクロとマルイのユーザー比較

ユニクロとマルイの利用ユーザー層を比較すると、女性の比率がユニクロよりもマルイが高く、年代は20代~40代が中心です。

「ユニクロ(ストア)」と「マルイウェブチャネル」のユーザー層比較【性別】
「ユニクロ(ストア)」と「マルイウェブチャネル」のユーザー層比較【年齢区分】

会社員の割合もマルイの方が高く、ユニクロでは専業主婦の割合がマルイよりも高くなっています。

「ユニクロ(ストア)」と「マルイウェブチャネル」のユーザー層比較【職業区分】

このようなユーザー層の違いから、ショッピングの利用時間帯に差が出てくることが考えられます。

◇◇◇

効果的に集客施策を打つため、ターゲットユーザー層のネット行動時間帯に合わせて、ディスプレイ広告の配信時間をコントロールしたり、LINEのプッシュ通知やメルマガなどの配信時間帯をテストしたりしてみてはいかがでしょうか。

株式会社ヴァリューズのeMark+ではサイト訪問者やアプリ利用者の性別や年代などを無料で調査できるツール「eMark+」をご提供しています。ぜひお試しください。

分析概要

株式会社ヴァリューズが保有するモニター会員の協力により、ユーザー属性情報と実際のネット行動ログを用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使って、2017年3月のサイト閲覧率を集計。

※ジャンルはヴァリューズが独自に定義し、スマートフォンからのサイトアクセス数を集計、ユーザー属性はヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推計しています。

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