EC企業のグローバル展開を支援へ、フューチャーショップが海外向けECプラットフォームを開発

国内で展開し、1店舗当たりの年間流通額が4000万円を超える「FutureShop2」の機能を基に、海外向けECプラットフォームを提供する

瀧川 正実

2014年6月12日 16:02

ショッピングカート「FutureShop2」のフューチャーショップは6月16日から、海外向けのECを支援するECプラットフォームの提供を始める。国内で展開し、1店舗当たりの年間流通額が4000万円を超える「FutureShop2」の機能をベースに、海外EC向けに開発。ネットショップの海外展開をサポートする。

海外向けECプラットフォームの名称は「FutureShop2 OVERSEAS」。特定商法取引法の表記、ショッピングカート内の言語を英語、中国語で表記する機能を搭載。海外配送時に必要なインボイスの発行機能も付けた。日本以外の主要11通貨の為替レートを自動取得して表示する機能を搭載し、多通貨決済機能に対応する。

「FutureShop2 OVERSEAS」のサービスロゴ

「FutureShop2 OVERSEAS」のサービスロゴ

多通貨決済機能は、日本円の販売価格をもとに購入者の指定した通貨で購入金額を提示し、リアルタイムに反映された為替レートで決済することが可能。購入者には利用する通貨での最終支払金額が購入前に分かる。導入店舗は商品に設定した日本円が入金される仕組み。インボイス形式で納品書を印刷するインボイス発行機能の他、EMSにも標準対応している。

「FutureShop2」に搭載されている「ポイント機能」「クーポン発行機能」、「入荷お知らせメール」を標準搭載。海外ユーザーに対して、リピート購入の誘導といったプロモーション活動を行うことができる。

フューチャーショップによると、世界全体におけるBtoCのEC市場規模は2013年度で1兆2500億USドル(日本円で約125兆円)。2014年は前年度比20%増の1超5000億USドル(同150兆円)と予想されており、今後も拡大傾向が続くと見られている。

ただ、国内企業のケースを見てみると、海外向けに取り組んでいるEC企業はそう多くはない。撤退を含め、海外向けのECに二の足を踏む企業は、言語や通貨の壁に関連するシステム面、リソースなどが課題となっている。フューチャーショップはこうした課題をシステム面から解消し、日本企業の海外向けEC進出を側面から支援する。

利用料金は初期費用が2万5000円。2500商品まで登録できるプランは月額2万8000円で、5000商品は3万8000円。いずれも税抜き価格。

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