月間流通額5億円超のスマホ向けフリマアプリ「フリル」、企業が出店できるBtoC分野に参入

これまでは個人間売買(CtoC)に特化して運営していたが、法人から個人に販売できるBtoC分野にもサービスを拡大する

瀧川 正実

2014年8月25日 13:34

女性向けファッションを個人間で売買できるスマホ向けフリーマーケットアプリ「Fril(フリル)」を運営するFablicは8月25日、アパレルブランドを保有する企業が同アプリに出店できる事業に参入した。これまでは個人間売買(CtoC)に特化して運営していたが、法人が個人に販売できるBtoC分野にもサービスを拡大。法人が展開する新品から個人が出品する中古品まで取扱商品数を拡大し、競合との差別化を図る。

「フリル」は個人間でファッションを売買できるCtoCサービスとして、2012年7月にリリース。現在は1日に数万店が出品され、月間流通額は5億円を超えているという。これまでの累計ダウンロード数は170万超。女性専用フリマアプリとしては日本最大規模。

今回のBtoC分野参入の第一弾として取り扱うのは、20歳代女性から支持を集めているというアパレルブランド「LIP SERVICE」。同ブランドはファッション事業のオルケスが展開している。

オルケスは同ブランドの商品をアウトレット価格で新品を提供。新品とリユース品の中からユーザーに合った商品が購入できるようになる。

Fablicが運営するフリマアプリ「フリル」が企業向けに提供する出店サービスのサイトイメージ

フリマアプリ「フリル」に企業が出店した際の画面イメージ

BtoC分野参入は人気ブランドのアウトレット商品を増やす目的。今のところテスト運用という形式で、出店料などはない。「20歳代女性に支持されるブランド」が出店基準で、Fablicがアパレルブランドへ営業し、出店を募っていく。

個人の出品者は売買成立時に売り上げの10%を手数料としてFablicに支払う必要があるが、今回の出店した企業は、売り上げの一部をFablicに支払う委託販売となる。

フリマアプリでは「メルカリ」や「LINEモール」などがあるが、中古品の個人間売買が中心。法人を取り込み、新品と中古品を販売することで競合との差別化などにつなげていく。

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