2.5兆円を売ったJD.com「独身の日」で越境ECの取引額が2.2倍、日本製品は2位

資生堂やユニチャームなどが売上ランキング上位に入った

渡部 和章

2018年11月16日 7:00

中国ECサイト大手「京東商城(JD.com)」を運営する京東集団は11月15日、「独身の日」セール(11月1日~11月11日)における越境ECの取引額が前年比120%増だったと発表した。

輸入品額を国別に分けると1位は米国、2位は日本だった。

日本企業ではカルビーがセール開始後30秒で、昨年のセール売り上げを更新。スキンケア化粧品ブランド「SK-2」も人気だったという。

ユニ・チャームはトイレタリー部門の売上ランキングで1位だった。資生堂はボディケア部門で売上ランキングが1位、ヘアケア部門では2位だった。

中国でも事業を展開している米ウォルマートは京東集団と資本提携しており、「独身の日」当日の米国からの輸入品額にはウォルマート製品も含まれているという。

注文額全体は2.5兆円、無人倉庫やAIも活用

京東集団の「独身の日」セール全体の累計注文額は、前年比25.6%増の1597億元(日本円で2兆5552億円、1元16円換算)。

中国で行われたネット通販の買い物の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)で、中国直販EC最大手「京東集団」の取扱高は1597億元(日本円で2兆5552億円、1元16円換算)。伸び率は前年実績比25.6%増
京東集団(JD.com)の取扱高は1597億元(日本円で2兆5552億円、1元16円換算)

自社配送網などを活用し、セール期間中の90%の注文を当日または翌日に配送したという。約50か所の無人倉庫では70万個以上の荷物を捌いたとしている。

配送やカスタマーサポートには、ドローンやAIを活用した。同社によると、セール期間中にドローンは約2万回飛行。カスタマーサービスではAIサポートサービスが約1630万回対応し、90%はAIサポートサービスのみで完結したという。

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