渡部 和章 2018/12/4 10:00

コールセンター大手のトランスコスモスは12月3日、インドネシアでEC支援事業を開始したと発表した。クライアント企業のEC戦略立案から販促、フルフィルメント、店舗運営まで支援する。

現地子会社がインドネシアのECモールに店舗を開設し、クライアント企業の商品の販売も行う。EC支援事業は今年11月から実施しているという。

現地でEC支援事業を手がけているのは、子会社の「PT. transcosmos Commerce(トランスコスモスコマース)」。

ECのコンサルティング、販売戦略の立案、プロモーションの企画、ECサイト構築、カスタマーサポート、在庫管理、配送マネジメント、出店支援、EC運営代行などを行っている。

トランスコスモスが独自に行った調査によると、インドネシアの2017年のBtoC-EC市場規模は、前年対比135%の約153億ドル。今後も年平均14.8%の成長率で拡大し、2027年までに約608億ドルに達する見込みだという。

現地のECモールで販売代行

インドネシアの大手マーケットプレイスである「Lazada」「Tokopedia」「Bukalapak」「Shopee」において、ECサイト「BalanceCare」「GentleFresh」「PrismaCart」を開設。クライアント企業の商品を、インドネシアの消費者向けに販売する。

まずは美容健康ジャンルやライフスタイル分野の商品を扱うとしている。

トランスコスモスは12月3日、インドネシアでEC支援事業を開始
「Tokopedia」に出店しているBalanceCare

現地コールセンター事業のノウハウ活用

トランスコスモスは2013年6月にトランスコスモス・インドネシアを設立し、現地でコールセンターやデジタルマーケティングサービスなどを提供してきた。

新たに設立したtranscosmos Commerceは、トランスコスモス・インドネシアが培ったノウハウを活用し、現地の消費者ニーズにあったECワンストップサービスを提供するとしている。

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