大塚家具がECサイト連動の店舗疑似体験Webコンテンツの第2弾をスタート
家具販売大手の大塚家具は5月30日、有明本社ショールームにある大型照明専門店「Lightarium(ライタリウム)」での買い物をパソコンやスマートフォンで疑似体験できる「バーチャルショールーム」を公開した。
約1200種類の照明器具の詳細をスマホやパソコンの画面で閲覧することが可能。ECサイト「IDC OTSUKA オンラインショップ」へ移動し、商品を購入することもできる。
スマホ版ではタップで店内を移動し、ピンチ操作により拡大・縮小を行う。自動再生機能によるウォーキング機能も備えている。
バーチャルショールームの機能は、EC支援事業を手がけるハイラインズのシステムを活用して構築した。広範囲を短時間で撮影・計測できる定点カメラで「Lightarium」の店内を撮影し、そのデータを元に店舗のようすを再現したという。
ハイランズのシステムを使ったバーチャールショールームは今回で2店舗目。1店舗目は、ブランド特化型専門店「Poltrona Frau Tokyo Aoyama(ポルトローナ・フラウ東京青山)」のバーチャルショールームを4月18日に公開した。
なお、大塚家具はドイツのNavVis社が提供するインドアマッピングプラットフォーム「NavVis(ナビビズ)」を利用したバーチャールショールーム2店舗(新宿店・大阪南港店)も運営している。
大塚家具の2018年12月期決算におけるEC事業の売上高は、前期比69.1%増の3億960万円。「Yahoo!ショッピング」「LOCOND HOME」「Amazon」といった外部ECサイトへの出店を強化したほか、自社ECサイトの商品を拡充したことで売り上げが伸びた。
EC以外を含む2018年12月期決算は、売上高が前期比9.0%減の373億8800万円。32億4000万円の最終赤字だった。