大塚家具の2019年中間期のEC売上は1億7400万円で1.8%増、全社売上は減収が止まらず

EC化率は約1.3%。EC事業の増収率は前年同期(2018年1~6月期)と比べて鈍化した

渡部 和章

2019年8月19日 8:30

大塚家具の2019年1~6月期(中間期)決算におけるEC事業の売上高は、前年同期比1.8%増の1億7400万円だった。全社売上高(単体)に占めるEC売上高の比率は約1.3%。

自社ECサイトの商品情報を拡充したことなどから売り上げが伸びた。ただ、EC事業の増収率は前年同期(2018年1~6月期)と比べて大幅に鈍化している。

全社売上高は同26.3%減の138億7000万円。中間期決算の売上高は、2016年1~6月期から4年連続で減収となった。

大塚家具のEC売上高の推移
大塚家具のEC売上高の推移(画像は大塚家具の決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

中国「天猫国際」に出店、国内ではオウンドメディアを開設

今期はEC事業を強化するため、今年6月に中国の大手越境ECモール「天猫国際」に出店した。

また、国内ではインテリアの選び方などを提案するオウンドメディア「LIFEinTERIOR(ライフインテリア)」を6月26日に開設。公式オンラインショップの商品ページへのリンクを貼り、読者をECサイトへ誘導している。

5月30日には、有明本社ショールームにある大型照明専門店「Lightarium(ライタリウム)」での買い物を、パソコンやスマートフォンで疑似体験できる「バーチャルショールーム」を公開した。約1200種類(オープン当時)の照明器具の詳細を、スマホやパソコンの画面で閲覧することが可能。ECサイトへ移動し、商品を購入することもできる。

大塚家具は直近2年で出店モールを増やしている。2017年9月に「LOCONDO HOME」、10月には「Yahoo!ショッピング」に出店。2018年は5月に「Amazon」、9月には家具やインテリアのサイト「Laig」で販売を開始した。

2018年12月期決算におけるEC事業の売上高は、前期比69.1%増の3億9600万円。

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