三越伊勢丹が靴売り場にデジタル活用――3D計測器で足を計測→店頭在庫などからレコメンド&3Dプリンターでカスタマイズシューズ
三越伊勢丹ホールディングスは7月17日、顧客の足のサイズを3D計測器で計測し、サイズに合った商品を店頭やオンラインで提案する新たなサービス「your FIT 365」を、伊勢丹新宿店本店2階の婦人靴売り場に導入すると発表した。
計測した足のサイズに合わせ、約1000種類の商品の中から最適な商品を提案する。
8月28日に婦人靴売り場をリニューアルし、新サービスを開始。同時期に「your FIT 365」の専用アプリもリリースする計画だ。
「your FIT 365」は、3D足形計測器で顧客の足のサイズを計測した上で、サイズに合った商品をシューカウンセラー(専門販売員)が提案するサービス。パンプスを中心に約1000種類の中から商品を提案する。店頭に在庫がない場合は、ECサイトで購入できる。
「your FIT 365」の専用アプリを8月28日までにリリースする予定。アプリに足のサイズを登録すると、次回来店時にサイズに合った靴を探しやすくなるほか、ECサイトでサイズの合った商品を検索することも可能だ。
「your FIT 365」は実店舗での接客を軸に、オンラインでもシームレスに商品を買えるようにするという。
店頭で足のサイズを計測していただき、サイズデータを踏まえて店頭でシューカウンセラーがお客さまの好みなどもうかがった上で、最適な商品を提案します。もし店頭で購入にいたらなくても、自宅に帰ってからオンラインで購入していただけます(三越伊勢丹 MD統括部マーケティング推進部メディアミックス推進ディビジョン)
「your FIT 365」は伊勢丹新宿店本店でスタートし、今後、旗艦店を中心に導入店舗を拡大することも検討している。
新宿店では、スニーカーのミッドソールを3Dプリンターで制作するオーダースニーカーも販売する。
3D計測器で足のサイズを計測した上で、トレッドミルで歩行しているときの足の形も解析。それらの結果を元に3Dプリンターでミッドソールを制作する。制作時間は約60分。
伊勢丹新宿店本店の婦人靴売り場をリニューアルするのは2012年11月以来、約7年ぶり。リニューアル後の売り場面積は、リニューアル前と比べて約1.1倍に拡大する。高価格帯ブランドの売り場面積は同約1.2倍に広げる。