店舗閉鎖を進めるオンワードのECは好調で2019年度通期は37%増の350億円見込む
業績悪化を受けて国内外の不採算店舗を閉鎖する一方、成長分野であるECやD2C事業に注力し、2021年2月期にEC売上高500億円をめざす
オンワードホールディングスの2019年3~8月期(2020年2月期中間期)におけるEC売上高は、前年同期比34%増の153億円だった。
直営ECサイトやD2Cブランドといったデジタル分野を強化しており、通期のEC売上高は前期比37%増の350億円を見込む。業績悪化を受けて国内外の不採算店舗を閉鎖する一方、成長分野であるECやD2C事業に注力し、2021年2月期にEC売上高500億円をめざす。
同社は直営ECサイト「オンワードクローゼット」を中心にEC事業を展開。2019年11月には公式アプリをリニューアルした。
「オンワードクローゼット」と連携してD2Cオリジナルブランドの商品開発と販売を加速させる。ブランド専用カタログやWeb、店舗、会員制度「オンワードメンバーズ」を連動させた販促も強化し、リアル店舗とECの相互送客を推進するとしている。
オンワードはデジタル戦略を推進している。2019年3月にはグループのEC事業やデジタルマーケティング事業を担う完全子会社「オンワードデジタルラボ」を設立した。
ギフト商品やギフトカタログの企画制作を手がける大和を完全子会社化し、オンワードグループのファッション商品を大和の販売チャネルで展開するほか、大和がオンワードのECサイトを活用するとした。
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