丸井グループがホビーEC「駿河屋」のエーツーと資本業務提携

通販新聞の姉妹雑誌『月刊ネット販売』で実施した売上高調査「ネット販売白書」では、丸井グループの「マルイウェブチャネル」は31位(EC売上高は241億円)、エーツーの「駿河屋」は48位(EC売上高は『月刊ネット販売』推計で175億円)

石居 岳

2019年12月4日 9:00

丸井グループは12月3日、中古ホビーのECサイト「駿河屋」を運営するエーツーに出資し、資本業務提携を締結したと発表した。

今後、丸井グループが展開する小売店舗「マルイ」「モディ」や、ECサイト「マルイウェブチャネル」、クレジットカード「エポスカード」を通じて、さまざまな協業策を進めていく。

「駿河屋」は2018年4月、新宿マルイ アネックスに出店。従来の「駿河屋」店舗と比べて多くの女性顧客が来店しているという。2019年11月15日には、マルイシティ横浜にも出店。今後もリアルでの顧客接点の場として、「マルイ」「モディ」に出店していく。

エポスカードとは2020年1月から、新たな提携カード「駿河屋エポスカード」を発行する予定。入会金・年会費は無料で、エポスカード共通の優待サービスを提供するとともに、「駿河屋」直営のサイト・店舗からの新規入会や利用に応じた特典を用意する。全国の「駿河屋」ユーザーに使ってもらうよう、さまざまな取り組みを進めていく。

丸井グループが運営するECサイト「マルイウェブチャネル」へ、2020年春にも「駿河屋」が出店。中古商品の取り扱いは「マルイウェブチャネル」初となる。書籍・ゲーム・フィギュアなどのカテゴリーを強化し、品ぞろえを拡充する。

エーツーはゲーム・書籍・DVD・CD・トレーディングカード・フィギュアなどを取り扱う「駿河屋」の通販事業、直営店舗事業、FC事業を運営。中古商品は数多くのアイテムを取り扱うことで蓄積されたデータを活用して、買い取り・販売を行っており、中古ホビーのカテゴリーおいては国内シェアナンバーワンとなっている。

丸井グループは、物販を中心とした「モノを売る店」から、飲食・サービスやシェアリング、D2Cやコンテンツなど、「体験を提供する店」への転換を進めている。

通販新聞の姉妹雑誌『月刊ネット販売』で実施した売上高調査「ネット販売白書」によると、「マルイウェブチャネル」は31位(EC売上高は241億円)、「駿河屋」は48位(EC売上高は『月刊ネット販売』推計で175億円)。

今回の提携でエーツーとの協業をさらに推進。エーツーが持つ独自のノウハウ、丸井グループの経営資源やノウハウを組み合わせ、体験の場を通じてリアル店舗ならではの価値をともに創り上げていくとしている。

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