新型コロナで「買い物習慣はガラっと変化する」――セブン&アイのネット通販が伸長
「今回の件をきっかけに、お客さまの買い物習慣はガラッと変化する可能性が非常に大きい」。セブン&アイ・ホールディングスの2020年2月期決算説明会で、新型コロナウイルス感染拡大による消費者の買い物行動について井阪隆一はこう説明した
今回の件をきっかけに、お客さまの買い物習慣はガラッと変化する可能性が非常に大きい。
セブン&アイ・ホールディングスの2020年2月期決算説明会で、新型コロナウイルス感染拡大による消費者の買い物行動について井阪隆一社長はこう説明。ネットなどを介した消費行動が今後さらに浸透していくことの予想を踏まえ、ネット販売などの強化を進めるという。
新型コロナウイルスの感染拡大により、セブン&アイ・ホールディングスのネット通販は好調だ。
「セブンネットショッピング」は書籍、ゲームなどが好調。3月度は前年同月比で30.9%増と大幅に伸びた。
ネットスーパーも2月度、3月度とそれぞれ同2.4%増、同7.1%増と堅調に推移。外出自粛により、ミールきっと、レトルト食品などが伸びたという。
西武・そごうの公式ECサイトサイト「e.デパート」の3月度は同6.9%増。ロフトは3月度に23.2%増と大幅伸長している。
また、セブン-イレブン・ジャパンが北海道と広島県で展開している、コンビニで扱う商品をネット上で販売するECサービス「ネットコンビニ」も「売り上げを伸ばしている」(井坂社長)。
セブン&アイのEC売上高、2020年2月期は2ケタ減収
セブン&アイ・ホールディングスの2020年2月期におけるEC売上高は、前期比11.4%減の1002億6100万円。セブンネットショッピングやセブンミールなどこれまでEC売上高の増収をけん引してきた事業がマイナス成長に転じたほか、ネットスーパーの減収幅が前期より拡大したことが響いた。
セブン&アイ・ホールディングスのEC売上高は、グループを横断したECサイト「omni7(オムニ7)」を通じた売上高の合計。ニッセンホールディングスの売上高は含まない。
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