良品計画のEC売上は222億3700万円の11.2%増、EC化率は6.8%［2019年度実績］

「無印良品」を展開する良品計画の2020年2月期におけるEC売上高は、前期比11.2%増の222億3700万円だった。EC売上高の増収率は2期連続で10％を超えた。良品計画単体の売上高に占めるECの割合（EC化率）は6.8%で、前期よりも0.2ポイント高い。

四半期ごとのEC売上高は、2019年3-5月期（第1四半期）が前年同期比13.5%増の66億8800万円、2019年6-8月期（第2四半期）が同21.6%増の50億4800万円、2019年9-11月期（第3四半期）が同16.5%増の63億6900万円、2019年12月-2020年2月期（第4四半期）が同7.9%減の41億3000万円だった。

良品計画は2020年1月、ECやアプリなどのシステムのメンテナンスを行ったことで公式オンラインショップを一時休止。2019年12月31日0時～2020年1月1日13時の期間でメンテナンスを行う予定だったが、想定以上に時間がかかり、ECサイトを再開したのは1月18日だった。

アプリ「MUJI passport」は1676万ダウンロード

EC機能や会員証機能などを備えた専用アプリ「MUJI passport（ムジ・パスポート）」の累計ダウンロード数は、2019年12月末時点で1676万回。1年で336万回増えた。

アプリを起点に顧客との関係を強化し、実店舗やECサイトへの集客を図っている。2019年3月から、全店でスタッフのお薦めや地域の情報などを店舗ごとに発信しており、記事数は2020年4月10日時点で4万件に達しているという。

毎週金曜日に新商品やお得な情報を配信する「週刊MUJI」も展開。毎週10万回以上の閲覧があり、ネットストアへの来店機会も上昇しているとしている。2020年2月期の国内事業における会員客数（店頭とネットストア）は前期比33.3%増だった。