「Qoo10」が「Paidy(ペイディー)」導入 後払い決済に対応
eBay Japanが運営するECモール「Qoo10(キューテン)」は、後払い決済「Paidy(ペイディー)」を9月29日に導入した。
「Paidy」利用イメージ
「Qoo10」で決済する際、決済画面で「Paidy」を選択し、メールアドレスと携帯電話番号を入力。入力した携帯電話番号宛てにSMSで4桁の認証コードが届き、決済画面でコードを入力すると決済が完了する仕組み。
利用料金は翌月にまとめてコンビニ支払いや銀行振り込み、口座振替で支払う。
導入の背景・理由について
「Qoo10」は導入の背景について、「後払い決済の普及により『翌月払い』を希望するユーザーやクレジットカードを使用しない・持っていないユーザーが増加しており、そのニーズに応えるため」とコメントした。
加えて、「Qoo10」と「Paidy」のユーザーの親和性が高いことも導入理由の1つという。「Qoo10」ユーザーの75%が女性で、10代~30代が約6割。「Paidy」も若年層や女性ユーザーがメインのEC事業者を中心に利用が進んでいる。
また、「Paidy」の知名度の高さやユーザー登録が簡単で利便性が高いこと、セキュリティ面の安全性の高さも導入に至った理由の1つという。
eBay Japan 日本ファイナンスコントローラーの神谷香菜子氏は「月額利用料がかからないことや、利用料金の支払い方法に口座振替があるため、コロナ禍でもユーザーが外出を控えることができることもメリット」とコメントした。
新規顧客の獲得につなげる
「Qoo10」は既存ユーザーの利便性向上、380万人を抱える「Paidy」ユーザーの「Qoo10」利用による新規顧客獲得につなげるという。
Paidyは「Qoo10」既存ユーザーへの「Paidy」利用促進、利便性の高さを生かした「Qoo10」ユーザーのリピート購入の向上につなげる。
10月1日から10月5日に行われる「Qoo10」の「大感謝祭」に合わせて「Paidyキャンペーン」を実施。専用画面からエントリー後、「Paidy」で決済すると最大20%のQポイントを還元する施策を行う。
後払い市場は拡大
後払い決済は若年層や女性、シニア層を中心に利用が拡大している。大手EC事業者などが後払い決済を導入したことにより認知が拡大、クレジットカードを利用したくない層に支持されている。
2019年の後払い決済市場規模は7550億円の見込みで、2023年には2兆円になる見込みだ。
後払い決済「Paidy」とは
オンライン後払い決済サービス。2020年9月29日時点でユーザー数は380万を超える。
新機能として、アプリから顔認証による本人確認や、使いすぎ防止の予算設定機能が利用できる「Paidyプラス」を2020年4月からスタートした。
「Amazon」や「ビックカメラ」「SHOPLIST」などECモールから食料品、旅行、デジタルコンテンツなど約70万サイトが利用している。