石居 岳 2020/10/13 9:00

マックスバリュ関東は買物体験型スーパーマーケットを展開する。買い物をしながら専用アプリを通じてスマホで商品をスキャンすると、レジに並ぶことなく会計できる仕組みを導入。アプリで店頭取扱商品を注文できるオンラインデリバリーも始める。

千葉・千葉市の「マックスバリュおゆみ野店(おゆみ野店)」を10月16日にリニューアルオープン。買物体験型スーパーマーケット1号店として展開する。

「おゆみの店」に導入するスマホで会計できる仕組みの名称は「Scan&Go(スキャンアンドゴー)」。「U.S.M.H公式モバイルアプリ」を通じて、買い物をしながら顧客自身のスマートフォンで商品をスキャン、レジに並ぶことなくスピーディーに会計ができる。11月の開始を予定している。

マックスバリュ関東は買物体験型スーパーマーケットを展開 「Scan&Go(スキャンアンドゴー)」のイメージ
「Scan&Go(スキャンアンドゴー)」のイメージ

「U.S.M.H公式モバイルアプリ」は、スマホのカメラによる商品登録およびキャッシュレス決済の機能を搭載。店舗で購入したい商品のバーコードをアプリで読み取ると購入リストに登録、 レジに並ばずに簡単に決済ができる仕組み。決済後にスマホに表示されるQRコードを、店舗に設置したQRコードリーダーにかざすと、次回の買い物が可能となる。

「U.S.M.H公式モバイルアプリ」は持株会社のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが2019年に提供を始めたアプリで、スーパーマーケットのカスミに導入。2020年8月までに39店舗が導入している。マックスバリュで「Scan&Go(スキャンアンドゴー)」を導入するのは初。

「おゆみの店」には、マックスバリュ関東初となる「オンラインデリバリー」も導入する。「U.S.M.Hオンラインデリバリー」は、店頭で取り扱う商品をアプリで注文すると、自宅や配送エリア内の指定場所、もしくは店頭で商品を受け取れるサービス。サービスの開始は11月ごろを予定している。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス グループのカスミでは6月に「U.S.M.Hオンラインデリバリー」を導入している
グループのカスミでは6月に「U.S.M.Hオンラインデリバリー」を導入している

マックスバリュ関東の「買い物体験型スーパーマーケット」は、買い物に来た顧客が、①滞在時間を楽しむ②顧客の五感を刺激する③顧客の好み④買い物以外の目的を感じてくれる――の4つを実現しようとしている。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの中期経営計画では、「Scan&Go」や「オンラインデリバリー」に加え、「ワン・トゥ・ワンマーケティング」や「デジタルサイネージ」の導入を計画している。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの中期経営計画の進捗
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの中期経営計画の進捗(画像はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの決算説明会資料からキャプチャ)

デジタル導入を進めることで、購買行動の把握、分析、施策の実行、従業員がレジに固定されずに付加価値の高い接客にシフトすることをめざしている。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが進めるデジタル改革
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが進めるデジタル改革(画像はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの決算説明会資料からキャプチャ)
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]