初のオンライン開催「楽天SOY2020」。画面越しに映った店長・スタッフの素顔と受賞店舗が支持される理由
グランドプリンスホテル新高輪で毎年行われている「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー(楽天SOY)」授賞式。2021年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、初めてのオンライン開催。どのような工夫が行われた授賞式だったのか、受賞した店舗はどのような点を意識しているのか、様子をレポートします。
バーチャル会場でセレモニー感を演出
当日は司会者と楽天の役員が配信会場に、受賞店舗はZoomを利用してリモートで参加。多くの出店者が視聴できるようにYouTubeでライブ配信を行っていました。
目を引いたのは会場自体を飾り付けるのではなく、会場をバーチャルで作成していた点。「THEATER SOY(シアターソイ)」と名付けたバーチャル会場を、登壇者とZoomの画面と合成することで、セレモニー感を演出しているようでした。
各賞受賞店舗は登壇代わりにスクリーンで
授賞店舗数は計169店舗。総合賞10店舗、ジャンル賞124店舗、サービス賞23店舗、特別賞12店舗です(同一店舗による複数賞受賞含む)。授賞店舗はこちらの記事を参考にしてください。
受賞店舗はZoom画面と合わせて店舗名を掲載、ジャンルごとに受賞店舗を横並びに映しているので、パッと見て受賞店舗がわかりやすいように感じました。
各大賞受賞者発表の際は、店舗画面の横に担当したECCの画面も映していました。例年、ECCも一緒に登壇していたので、その様子を1つのスクリーンで再現していました。
新設された「15年連続賞」
2020年度は「特別賞」に15年連続で「楽天SOY」を受賞した店舗に贈られる「15年連続賞」が新設されました。
店舗運営をする上で「SOYを受賞し続ける」というモチベーションが、結果的に「おいもや」に足りていない部分や改善点を与え続けてくれることになりました。
「継続は力なり」という言葉を信じ、SOY受賞店舗の名にふさわしい店舗となるべく、日々努力して参ります。(おいもやさん)
Zoom機能を利用したミニイベント
授賞式の途中に、Zoomの投票機能を利用したクイズ大会「クイズで知る! SOY2020」が開かれました。「楽天SOY」にまつわるクイズが出題され、参加店舗は投票機能から回答を選ぶ方法です。
総合賞受賞店舗のコメントにヒントあり
総合賞を受賞した店舗のコメントを聞いていて共通していたのは「ユーザーの声を生かす」「1つひとつ確実に改善する」ということ。
授賞したポイントについて、総合賞上位3社は次のようにコメントしました。
- A-PRICE(総合賞3位):お客さまの声を真摯に受け止め、「改善、改善」を社内で声を大にして言っている
- ヤマダ電機 楽天市場店(総合賞2位):小さなことを積み重ねた結果
- Joshin web 家電とPCの大型専門店(グランプリ):お客さまの声を聞いて、1つひとつ形にしていく。スタッフが一生懸命お客さまの問い合わせ、きついお叱り、お褒めの言葉、それを形にしようと日々尽力してくれた結果
ECサイトを運営していく中で得たユーザーの声にきちんと耳を傾け、日々改善に取り組んでいくことで、ユーザーからの評価や信頼を得ることにつながっているのかもしれません。
オンライン開催のメリットとは?
オンライン授賞式を閲覧して感じたメリットは「地方在住で移動費が発生するなど物理的な制約が少ない」「授賞式で店長やスタッフを見れる」「授賞式に参加していないスタッフも見れる」ことかもしれません。
今まではどうしても授賞式に参加できるスタッフ人数が限られていました。しかし、今回オンラインで行ったことで、スタッフ全員が会社や自宅で授賞式の様子を見ることができたのではないでしょうか。
また「どのような人たちがECサイトを運営しているのか」ということを見れるのもポイントです。
「臨場感などが感じにくい」「店舗同士のつながりが生まれにくい」「電波などの問題でコメントが聞きにくい」などのデメリットがどうしても生まれてしまう点は否めないと思います。しかし、画面越しでも受賞時の店舗の喜びの様子は伝わってきていました。