ニトリは2025年度にEC売上高1500億円達成を目標。2021年2月期は59%増の705億円

ニトリホールディングスの2021年2月期EC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円。2025年度にEC事業の売上高を1500億円達成を目標に掲げる

石居 岳

2021年4月2日 9:00

ニトリホールディングスの2021年2月期におけるEC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円だった。連結売上高に占めるEC売上高の比率は9.8%で、前期から2.9ポイント増加した。

今後、EC事業の基盤強化を進め、2025年度までにEC事業の売上高を1500億円まで拡大させる。

ニトリホールディングスの2021年2月期におけるEC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円。EC化率は9.8%
通販事業について(画像はニトリHDのIR資料からキャプチャ)

巣ごもり消費、多くの時間を自宅で過ごす新しい生活様式の定着で、家具・ホームファッション商品などが好調に推移。ECサイト限定の商品や色・サイズを展開したほか、「おうち時間」「快適ワークスペース」の特集をECサイトに掲載するなど、顧客のニーズに合わせたサービスの強化を進めた。

「One to Oneマーケティング」の取り組みとして、アプリ会員限定で商品購入時にポイントを追加付与するサービスを展開。店内商品の位置情報を表示する新機能を追加したことで、アプリ会員数が大きく伸びた。2020年2月末時点で525万人だった会員数は、2021年2月末で908万人に拡大した。今期は1300万人をめざす。

ニトリホールディングスの「One to Oneマーケティング」の取り組み
アプリについて(画像はニトリHDのIR資料からキャプチャ)

国内のニトリでは2020年4~5月、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で最大110店舗の臨時休業を実施。休業した店舗の数字を営業継続店舗および通販事業がカバーした。こうした一連の施策により、店舗とECサイトの双方を柔軟に利用する消費者が増加。コロナ禍によるEC利用に加え、店舗とECを双方で買い物をする利用者が増えた。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00