ワコールホールディングスは3月30日、米国子会社Wacoal International Corp.の傘下であるWacoal Direct Corp.を通じ、女性用インナーウェアの企画開発およびEC販売を手がけるGlamorise Foundations, Inc.の全株式を取得すると発表した。
取得予定日は4月1日。取得価額は3300万米ドル(約52億円)で、業績連動の追加対価として2029年3月期までに最大1100万米ドル(約17億円)を支払う可能性がある。
ワコールは今回の買収で、米国市場で拡大が見込まれる大きいサイズ領域の商品開発力と、D2C・EC運営ノウハウの取り込みを進める。
Glamoriseが持つ商品開発の専門性やデジタルマーケティングの知見、自社EC運営のノウハウをグループ全体で活用し、顧客基盤の拡大とブランド認知の向上を図る方針だ。
Glamoriseは1921年創業(1955年法人化)の米インナーブランドで、多様な体型に対応するサイズインクルーシブな商品開発に強みを持つ。特許技術を活用した商品を展開し、大きいサイズを中心に支持を集めている。また、売上の9割以上をオンライン販売が占めるなど、ECとの親和性の高さも特長だ。
ワコールによると、今回の買収はWacoal International Corp.における販売チャネルの多様化にも寄与する。米国事業では百貨店依存からの脱却を進めており、D2C・EC中心の売上構成へのシフトを加速する狙いがある。
Glamoriseの2024年12月期業績は、売上高が前期比1.7%減の62億2000万円、営業利益は同13.8%減の2億7400万円、当期純利益は同13.9%減の2億7300万円。なお円換算は1ドル=158円で算出している。
なお、ワコールは買収による2026年3月期の連結業績への影響は軽微としている。
近年のインナーマーケットでは体型の多様化に伴い、大きいサイズへのニーズが拡大している。Glamoriseはこの分野で長年の実績と信頼を持ち、売上の9割以上がオンライン販売で構成されている点も、当社のチャネル多様化に大きく貢献する。(ワコールホールディングス 矢島昌明社長)
今回の株式取得により、EC領域におけるポジションを強化し、成長性と収益性の向上を図ることで、より多くの顧客に価値を提供していく。(Wacoal International Corp.ミッチェル・カウフマン プレジデント)
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