高野 真維 2023/1/26 22:00

楽天グループが1月25日に実施した「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2022(楽天SOY2022)」に登壇した三木谷浩史会長兼社長は、「楽天市場」の流通総額が6兆円に迫っていることを明かした。

楽天グループの2021年度の国内EC流通総額は、前期比10.4%増の5兆118億円。将来的な国内EC流通総額は10兆円突破をめざしている。

「楽天SOY2022」に登壇した三木谷会長兼社長は、詳細な数値は明らかにしなかったものの、次のように話した。

「楽天市場」は2022年に開設25周年の節目を迎え、2023年は26周年となる。「楽天市場」はこれまでに、(出店店舗の)皆さんと共に6兆円近い取扱高まで成長してきた。

楽天SOY2022に登壇した三木谷浩史会長兼社長
楽天SOY2022に登壇した三木谷浩史会長兼社長

第3四半期累計の流通総額は約4兆円で2ケタ増

2022年1-9月期(第3四半期累計)の流通総額は3兆9233億円で前年同期比11.8%増だった。2021年度の第4四半期(10-12月期)の流通総額は1兆5000億円。2022年度の第4四半期は「12月度はとても売れた」といった声が出店者からあがっており、四半期ベースで2ケタ増を続けてきたことも踏まえて、通期の流通総額は大きく増加したと見られる。

国内ECのこれまでの流通総額推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
国内ECのこれまでの流通総額推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、Rakuten24などの日用品直販、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。

“楽天経済圏”と呼ばれる総合サービスを提要する「楽天エコシステム」内において会員の価値を示す「メンバーシップバリュー」は2022年7-9月期(第3四半期)で7.8兆円。前年同期比で11.6%増加した。

「メンバーシップバリュー」について、楽天グループは将来的に10兆円をめざしている。

楽天経済圏を利用する会員の価値「メンバーシップバリュー」の堅調な拡大をめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
楽天経済圏を利用する会員の価値「メンバーシップバリュー」の堅調な拡大をめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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