アマゾンジャパンがラストワンマイル配送の起業家を育成する「Road to Ownershipプログラム」とは

プログラムではオンラインセッションを通して財務管理・リーダーシップ理論・労働法など、配送事業を経営するために必要な知識やスキルを学ぶことができる。すでに第1期は修了し、アマゾンのDSPとして起業する修了生もでている。

鳥栖 剛[執筆]

2024年11月1日 7:30

マゾンジャパンは10月30日、ラストワンマイルでの配送事業を立ち上げたい起業家を支援する育成プログラム「Road to Ownershipプログラム」への参加募集について発表した。

「Road to Ownershipプログラム」はプログラム修了後に所定の条件を満たすと、Amazonが中小の配送業者などに配送を委託する「デリバリーサービスパートナー(DSP)」として事業を始めることができる。

「デリバリーサービスパートナー」は、Amazonが配送を委託する中小規模の配送業者のことで、Amazonが商品を安心・安全かつ確実に届けるために役立つ先端技術やツールの提供などを独自にサポートする。

「Road to Ownershipプログラム」は、オンラインのセッションと自主研鑽を組み合わせた12週間のプログラム。経営に必要なスキルを身に着けてからDSPプログラムに応募したいと考えている事業者を後押しするとしている。

オンラインセッションでは、財務管理・リーダーシップ理論・労働法など配送事業を経営するために必要な知識やスキルを身につけられる。

「デリバリーサービスパートナー(DSP)プログラム」(Amazonの商品を配送する起業家を支援するプログラム)で起業し、オーナーになった経営者と交流する機会も設ける。「Road to Ownershipプログラム」修了時には、「デリバリーサービスパートナー」になるための事業計画書の作成もサポート。プログラム修了要件を満たし、最終面談を通過した修了生は、国内に会社を設立するという条件の下、「デリバリーサービスパートナー」としてのオファーを受け、Amazonと直接取引できる。

「Road to Ownershipプログラム」は2024年6月から開始しており、第1期生としては10人が8月末にプログラムを修了。個人事業主としてAmazonから委託された商品を配送するAmazon Flexドライバー経験者のほか、飲食・建築・ホテルなどの経営や配送業務の未経験者も修了したとしている。第1期生から「デリバリーサービスパートナー」として起業する修了生もいる。

Amazonではラストワンマイル配送のネットワーク構築強化を進めており、今年8月には250億円以上を追加投資することを発表していた。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00