PLAN-Bマーケティングパートナーズが実施した「生成AIツールの利用実態調査」によると、生成AIを月に数回以上利用するユーザーは全体の3割超だった。また、検索行動に自然に組み込まれた「AIモード」は約4割が週に数回以上利用し、そのうち16%はほぼ毎日使っている。
調査対象は全国の10代~60代の男女4000人。調査期間は2025年10月17日~18日。
約3割が生成AIツールを月に数回利用
生成AIツールの利用頻度を聞いたところ、「常に使っている(ほぼ毎日)」は10.6%、「よく使っている(週に数回程度)」が12.4%、「時々使っている(月に数回程度)」が11.0%で、月に数回程度以上利用するユーザーは全体の3割超だった。
「存在は知っているが使ったことはない」は36.1%。認知率は8割だった。
年代別で見ると、10代では合計57.7%が月に数回以上利用している。一方で、20〜30代は月に数回以上利用する割合は約30%と平均的な利用率で、50代・60代は6割以上が利用経験なしと回答。世代間で差が見られた。
利用・認知度のトップは「ChatGPT」
生成AIツールおよびAI搭載ツールのAI機能について「知っている/使ったことがある」かを聞いたところ、主要ツールにおける「よく使う」「使ったことがある」を合算した利用経験率は、OpenAIの「ChatGPT」が最多の36.8%、続いて「Google検索のAIモード」が28.2%、Googleの「Gemini」が25.9%だった。
PLAN-Bマーケティングパートナーズは「AIモードは『検索』という既存行動に自然に組み込まれた点が特長で、生成AI利用経験がない層にも受け入れられやすい」と見ている。
約4割がAIモードを「週数回以上利用」
AIモードを「よく使う」「使ったことがある」と回答した1126人に、AIモードの利用頻度を聞いたところ、「常に使っている(ほぼ毎日)」が16.0%、「よく使っている(週に数回程度)」が27.5%、「時々使っている(月に数回程度)」が24.0%で、利用者の約4割が週数回以上の頻度でAIモードを活用していることがわかった。
PLAN-Bマーケティングパートナーズは「AIモードが『検索』という既存行動に組み込まれていることで、他の生成AIツールと比べて日常的な利用に定着しやすい特長がある」と解説している。
3割が「Google検索で十分」
AIモードを「知っているが使ったことはない」と回答した1160人に、AIモードを使わない理由を聞いたところ、最も多かったのは「通常のGoogle検索で十分だと感じる」で31.6%、続いて「必要性を感じない」が30.3%、「興味はあるがまだ試していない」が22.9%だった。
年代別でみると、50代以上では合計約4割が「通常のGoogle検索で十分だと感じる」「必要性を感じない」と回答しており、世代間で価値認識に差がある。
調査概要
- 調査期間:2025年10月17日~18日
- 調査対象:全国10代~60代の男女4000人(内訳 10代667人、20代667人、30代667人、40代667人、50代666人、60代666人)
- 調査方法:インターネットアンケート調査(Freeasy)
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