9割が店舗利用時にクーポンを利用。7割が公式アプリで入手、「来店のきっかけになった」は約3割【消費者の行動変容】
アイリッジが実施した「アプリクーポンに関する調査」によると、約4割が店舗利用時にクーポンを「必ず利用する」と回答しており、特に若年層とシニアで利用が多いことがわかった。クーポンの入手経路は「店舗の公式アプリ」が最多で、7割を超えている。
調査対象は15歳から69歳の男女428人で、調査期間は2025年2月13日〜20日。
9割がクーポンを利用
店舗を利用する際、割引などの特典があるクーポンを利用するかを聞いたところ、全年代では90%が「必ず利用する」または「ときどき利用する」と回答。2023年の前回調査比では3ポイント増えた。
年代別に見ると、若年層(15~29歳)と50歳代、60歳以上のシニア層で特に利用率が高い。「必ず利用する」または「ときどき利用する」は、15~29歳で93%、50歳代で95%、60歳以上では100%だった。
入手経路の最多は公式アプリ
クーポンの入手経路は、全年代で最多が「店舗の公式アプリ」で71%(2023年の前回調査比22ポイント増)。続いて「店舗の公式LINE」が36%(同16ポイント増)、「店舗の前回利用時などに手渡されたクーポン券」が30%(同1ポイント減)だった。
入手経路を年代別に見ると、全年代で「店舗の公式アプリ」が最も多かった。10代から30代までと、50代は、次いで「店舗の公式LINE」が多い。40代と60歳以上では、「店舗の公式アプリ」に次いで多かったのは「店舗の前回利用時などに手渡されたクーポン券」だった。
アイリッジは「アプリやLINEのクーポンが利用者側に浸透するのに伴い、対応する企業も増え、幅広い店舗で利用できるようになったことが、生活者のクーポン利用増の背景にある」と推察している。
クーポンがきっかけで店舗を利用するは6割
クーポン入手後の利用状況の変化について聞いたところ、全年代の6割弱が「行く予定がなかったが、クーポンがあることで店舗を利用した」または「もともと行く予定はあったが、クーポンがあることで予定より早いタイミングで店舗を利用した」と回答した。
年代別に見ると、20歳代はクーポンをきっかけに店舗を訪れる割合が33%となっており、ほかの年代よりも高い。「価格メリットを重視し、即時に行動を変えやすい傾向がうかがえる」(アイリッジ)
50歳代では「もともとの予定に合わせて店舗を訪れ、クーポンを利用した」が25%、60歳代では同回答が32%。アイリッジは「シニア層ではクーポンが計画的に活用されていることがうかがえる」と指摘している。
調査概要
- 調査対象:15歳~69歳の男女428人
- 調査期間:2025年2月13日~20日
- 調査方法:インターネットリサーチ
- サンプル数:428人
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