海外向けEC売上高は約4.1倍の1.4億円に、越境ECが好調な白鳩の中間期決算

全体の売上高に占める海外向けECの割合は7.0%で、前年同期の2.0%から5.0ポイント上昇

瀧川 正実

2015年5月8日 10:00

白鳩の海外向けECの売上高が伸びている。2014年9月-2015年2月期(中間期)における海外向けECの売上高は前年同期比約4.1倍となる1億4000万円を計上。今後、出店している中国のショッピングモール「天猫国際(Tmall.hk)」を中心に販売を集中していくとしている。

中間期に、ジオシスグループがシンガポールで運営する通販・ECモール「Qoo10 - Singapore」に出店し、5店舗目となる海外向けECサイトを開設。特に「Tmall」では、「独身の日(11月11日)」特需を受け、中国向けECが伸びたという。

2014年9月-2015年2月期(中間期)では、全体の売上高に占める海外向けECの割合は7.0%。前年同期の2.0%から5.0ポイント上昇している。

海外向けECの売上高が急増している白鳩

白鳩の海外向けECに関する売上高推移(出典は白鳩の決算資料)

白鳩は2012年10月に楽天がインドネシアで展開する「RakutenBELANJA ONLINE」に、2013年7月には中国のショッピングモール「天猫国際(Tmall.hk)」に出店。2014年2月、楽天が運営するシンガポールの「Rakuten.com.sg」に出店、同時にグローバルサイトを開設している。

下半期は、「Tmall」など急増する越境ECに対応する商品拡充、顧客サポートを強化。体勢の確立として、海外事業部を新設する。

白鳩は2015年8月期中に、中国現地法人設立費用として2000万円を予算として確保。中国人スタッフの採用などを予定していたが、「Tmall」のアクセス増加などの影響を受け、日本から中国に販売する現状の体勢を維持する方針を固めた。

法人設立費用の2000万円は、「Tmall」を中心とした越境ECによる販売など、海外販路拡大のための資金に充当する。

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