「ZOZOTOWN」などの年間商品取扱高が12.5%増の1290億円に、スタートトゥデイ

ユーザーの利便性を高める施策などが奏功

中川 昌俊

2015年5月8日 9:30

スタートトゥデイが4月30日に発表した2015年3月期の連結業績によると、「ZOZOTOWN」と支援しているECサイトの合計商品取扱高は前期比12.5%増の1290億円となり順調に取扱高を伸ばした。ユーザーの利便性を向上させるための施策を積極的に実施したほか、新たなカテゴリーにおける出店誘致などが奏功し、取扱高の拡大につながった。

ユーザーの利便性向上のため、即日配送手数料の無料化を進めたほか、ファッションニュースのサイト上での掲載、お気に入りの商品の「在庫残り1点」「再入荷」「値下げ」の情報を通知するといった機能などを追加した。

ファッションコーディネートアプリ「WEAR」が500万ダウンロードに到達し、新たなユーザーの獲得にもつながり、取扱高の拡大に貢献した。

取扱高の内訳を見ると、出店者の商品の販売額にあたる受託ショップの取扱高が前期比15.9%増の1061億4000万円、一方、スタートトゥデイが仕入れた商品の販売額は前期比85.8%減の7億6000万円となった。完全にモール型に移行したことがわかる。

また、ユーズド商品の消費者からの買取販売に力を入れており、取扱高は同94.5%増の44億4000万円となっている。

今期(2016年3月期)の商品取扱高は前期比30.3%増の1682億円を見込む。スタートトゥデイではこれまで、取扱高の自律成長率は10~15%が妥当としてきた。そのため、今期は新たな取り組みを行っていくと見られる。

特に受託ショップの取扱高を前期比37.5%増の1459億円と見込んでいることから、「ZOZOTOWN」で大規模なキャンペーンを行うなどの計画を予定しているようだ。

スタートトゥデイの年間商品取扱高の推移
(出典は2015年3月期決算説明会資料)
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