ユニクロがスマホサイトを全面刷新、サイト内検索機能などを大幅に拡充
ユニクロは3月16日、ECサイト「UNIQLO」のスマホECサイトをリニューアルした。
画像による商品検索機能や、体のサイズに合わせて商品を検索できる機能などを新たに搭載。スマホECの取扱商品を拡充しつつ、商品検索の利便性を高めてショッピング体験の向上をめざす。
サイト内検索機能として、服の画像をアップロードして類似商品を検索できる「イメージサーチ」を追加。顧客の身体のサイズに合った商品を検索できる「マイサイズ登録」も新たに実装している。
オンラインストアで注文した商品をユニクロの店頭で受け取ることが出来るサービスも開始。取り置きした商品を店頭で試着し、サイズが合わなかった場合はその場で返品することも可能だという。
一部店舗で試験的に実施していた、店舗で在庫切れになった商品をオンラインストアで注文し、支払いを店頭で済ませることができる「店舗レジ支払い・どこでも受取りサービス」を、全商品・全店に拡大した。
配送面の強化として、正午12時までの注文は翌日以降で配送日を指定できるようにした。
海外限定商品もECで販売
XSやXXL~4XLといった特殊サイズ、日本の店舗では販売していないデザインや色柄、海外限定商品なども国内ECで取り扱いを開始。ジャケットやスーツのジャンルではセミオーダーの対象商品も増やしている。ECの取扱商品を拡充したことで、取扱商品数は春夏シーズンで2万2710種類に上るという。
AIを活用したWeb上での接客機能の開発も進めており、3月16日に公開した資料でその取り組みも披露した。
海外で展開しているAI型のWeb接客ツールは「Uniqlo IQ」。たとえば、消費者が「ピンク色の春物シャツMサイズを探している」とAIに聞くと、該当するシャツをAIが提案する。また、ユーザーの位置情報にもとづき、商品を購入できる近隣の実店舗を案内する。
ファーストリテイリングの連結業績によると、2016年9~11月期(第1四半期)における国内ユニクロ事業のEC売上高は前年同期比11.3%増だった。2桁増収だが、増収率は前年同期(2015年9~11月期)の23.2%から鈍化。欠品の発生や、翌日配送を一時停止したことなどから成長率が低下した。