MonotaRoが物流倉庫に導入した無人搬送ロボット「Racrew」の効果とは?
日立製作所が開発した「ラックル」を154台導入し、生産性を2倍に引き上げる
工業用間接資材のECを手がけるMonotaRO(モノタロウ)はこのほど、2017年2月に竣工した物流拠点「笠間ディストリビューションセンター」(茨城県笠間市)に無人搬送ロボット154台を導入した。
オペレーションの自動化と省力化を推進し、生産性を従来の2倍に引き上げる。
日立製作所が開発した小型・低床式無人搬送車「Racrew(ラックル)」を導入した。無人搬送車が商品保管棚を指定位置まで自動で搬送し、スタッフが商品を棚に取りに行く場合と比べて作業効率の向上と省人化を図ることができる。
「ラックル」の外形は幅90cm×長さ96cm×高さ38cm。積載重量は最大500kgで、分速60mで移動する。充電式のリチウムイオン電池を内蔵しており、本体が自動で充電する。
「笠間ディストリビューションセンター」は延床面積が約1万7000坪、出荷能力は1日あたり最大4万個を誇る業界最大級の物流センター。4月13日に本格稼働を開始した。
モノタロウの1日あたりの最大出荷件数は、既存の物流拠点「尼崎ディストリビューションセンター」と合わせて従来比2倍の6万件に増える見通し。また、在庫の保管数を現在の約30万点から50 万点以上に増やす。
通販会社による自動搬送ロボットの活用では、ニトリホールディングスも2017年秋までにGROUND社製の「Butler(バトラー)」80台を西日本通販発送センター(大阪府茨木市)に導入する。
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