通販新聞[転載元] 2023/9/26 7:00

ベルーナは8月、「吉見ロジスティクスセンター」を増築し、稼働を開始した。通販事業において、外部倉庫の在庫を集約することによる倉庫費用削減や、ベンダー物流の引き込みによる商品横持ち費用の削減、物流受託事業のキャパシティー拡大を目的としたもので、増築棟の延べ床面積は9万8350平方メートル。投資予定額は約130億円となっている。AGV(無人搬送車)などを導入することで、作業時間の短縮を図る。

ベルーナの「吉見ロジスティクスセンター」
ベルーナの「吉見ロジスティクスセンター」

保管能力は1100万点に向上

8月23日には同センターで竣工式を実施。関係者29人が出席して神事が営まれた。

あいさつした同社の安野清社長は「50年前、自宅に掘っ立て小屋のような20坪の倉庫を作ったのがスタートだが、今回の増築で合計6万坪の倉庫となったわけで、大変立派なものができたと感じている。この物流センターができたことで、ベルーナもより成長できるのではないか。『倉庫が足りなくなった』となるくらい、しっかりと営業に取り組んでいきたい」と述べた。

8月23日に実施した竣工式
8月23日に実施した竣工式

省人化と外部倉庫のコストカットに貢献

増築棟は「GTP(GoodToPerson)」をスローガンに、AGVを133台導入し省人化を進める。約700万点だった保管能力も、約1100万点まで引き上がった。そのため、外部倉庫に預けていた商品も保管可能となり、倉庫費の削減も見込める。

商品補充+搬送自動化で生産性アップ

折込チラシやテレビCMなどで紹介された売れ筋商品や季節商材など、引き当てが多い商材を主に配置する。既存棟から運ばれてきた商品を「スピードローダ」と呼ばれる機械で、AGVに乗せて運ばれてくる、黒い商品棚の空の間口に商品を補充。スピードローダは同社オリジナルの機械で、マテハン会社と共同で開発したものという。

人力で商品を補充するのではなく、自動的に商品を補充する。商品を入荷から出荷まで、オリコン単位で管理ができているため可能になった仕組みという。また、AGVが棚ごとピッキング作業者のいるスペースまで搬送するため、ピッキング作業者は歩く必要がなくなり、生産性が大幅に向上している。

AGV(無人搬送車)が棚ごとピッキング作業者のいるスペースまで搬送する
AGV(無人搬送車)が棚ごとピッキング作業者のいるスペースまで搬送する

売れる時期を見越した倉庫運用

増築棟に配置する商品は、あらかじめ「高ランク商品」として基幹システムに登録しておくことで、入荷後自動的に増築棟へ運ばれてくるもので、カタログの配布期間やテレビCM放映期間など、商品が売れる時期を見越し、あらかじめ配置する期間を指定しておくことも可能という。また、売れ行きが悪くなってきた商品については、自動的に既存棟の倉庫に搬送される仕組みとなっている。

これまでは、出荷ランクの高い商品を人間が調べて、適正な在庫の配置を考えながら出荷作業を行っていたが、増築棟では売れ筋商品が自動で搬送され、補充されることになる。

そのため既存棟での作業に比べると、ピッキング作業の時間を20%程度削減できる見込みだ。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

→ 年間購読を申し込む(通販新聞のサイト)
通販新聞の過去記事を読む(通販新聞のサイト)
→ 通販新聞についてもっと詳しく知りたい

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]