ジャパネットがフルフィルメントを強化する理由――送料値上げ対策、サポート強化
メーカーと配送業者、ジャパネットの3社で大型商品専用の新センターを保有するなど新たな取り組みを始める
ジャパネットホールディングスはフルフィルメントを強化するためグループを再編する。
ジャパネットたかたの物流を担うジャパネットロジスティクスと、大型商品の配送や設置を手がけるジャパネットフィールドサポートを2018年1月1日に合併すると12月25日に発表した。
商品の発送から設置までを1社が担う体制に変更。配送リードタイムの短縮や破損率の低下、応対精度の向上、コスト削減などを図る。
合併により誕生する新会社の社名は「ジャパネットロジスティクスサービス」。代表取締役社長は、ジャパネットホールディングス社長の髙田旭人氏が兼務する。本社は長崎県佐世保市。
新たな取り組みとして、メーカーと配送業者、ジャパネットの3社で大型商品専用の新センターを保有する。配送料金の値上げなどに対応するのが目的。総輸送距離や輸送回数の削減、設置キャパシティの確保と拡大に努めるとしている。
顧客対応や設置サービスを拡充
新会社の発足後、グループのコールセンター部門を担うジャパネットコミュニケーションズに置いている、物流関連の問い合わせ窓口を新会社に移管する。発送と設置の窓口を一本化することで、サービスレベルを引き上げるのが目的。
また、ジャパネットが販売しているガスコンロなど、家電以外の商品の自社設置サービスも拡充する。今後、資格取得や講習などのサポートを行い技術向上を図るという。
ジャパネットフィールドサポートは2016年1月設立。設置や訪問サービスが必要な商品の配送と設置サービスを行っているほか、家電リサイクル品の回収や、家電の出張修理なども手がけている。
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