フィギュアやプラモデルメーカーの壽屋、中国向け越境ECを「天猫国際」通じて展開
小売事業の本格的な海外展開を見据え、中国での認知度向上や売上拡大をめざす
フィギュアやプラモデルなどの製造販売を手がける壽屋は1月18日、中国大手越境ECモール「天猫国際(TmallL Global)」に出店した。小売事業の本格的な海外展開を見据え、中国での認知向上と売上拡大をめざす。
店舗名は「KOTOBUKIYA 海外旗艦店」。同社の主力商品である「フレームアームズ・ガール」や「ヘキサギア」といった作品の、フィギュアやプラモデルなどを販売している。
壽屋は国内で直営店3店舗を運営しているほか、オンラインショップでの直販と、小売店向けの卸売りを手がけている。
2018年6月期の売上高は、前期比10.0%増の88億1100万円。直営店とECを含む「小売販売」の売上高は同8.4%増の27億2600万円だった。
EC売上高は公表していないが、2018年6月期の自社ECサイトの増収率は同35.3%増。ECサイトでは特典付商品や限定品を販売することで、一般流通品と差別化しているという。
卸売事業では、すでに海外向けに販売を行っている。2018年6月における地域別の売上高は、アジアが7億9800万円、北米が5億6700万円、欧州が2億9500万円、その他地域が5600万円だった。海外売上高比率は19.5%。
「天猫国際」への出店を足掛かりに、小売事業での本格的な海外展開を狙う。
壽屋によると、中国の玩具市場は2017年時点で約110億2700万米ドル、2019年までの年間成長率は5~6%で推移する見通し。
壽屋の設立は1953年。フィギュアやプラモデルの企画・製造・販売を手がけているほか、自社オリジナルコンテンツのライセンスビジネスや、受託製造も行っている。2017年9月にJASDAQに株式上場した。
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