渡部 和章 2019/1/22 9:00

フィギュアやプラモデルなどの製造販売を手がける壽屋は1月18日、中国大手越境ECモール「天猫国際(TmallL Global)」に出店した。小売事業の本格的な海外展開を見据え、中国での認知向上と売上拡大をめざす。

店舗名は「KOTOBUKIYA 海外旗艦店」。同社の主力商品である「フレームアームズ・ガール」や「ヘキサギア」といった作品の、フィギュアやプラモデルなどを販売している。

フィギュアやプラモデルなどの製造販売を手がける壽屋は中国大手越境ECモール「天猫国際(TmallL Global)」に出店
「天猫国際」に開設した「KOTOBUKIYA 海外旗艦店」(画像は編集部がキャプチャ)

壽屋は国内で直営店3店舗を運営しているほか、オンラインショップでの直販と、小売店向けの卸売りを手がけている。

2018年6月期の売上高は、前期比10.0%増の88億1100万円。直営店とECを含む「小売販売」の売上高は同8.4%増の27億2600万円だった。

EC売上高は公表していないが、2018年6月期の自社ECサイトの増収率は同35.3%増。ECサイトでは特典付商品や限定品を販売することで、一般流通品と差別化しているという。

卸売事業では、すでに海外向けに販売を行っている。2018年6月における地域別の売上高は、アジアが7億9800万円、北米が5億6700万円、欧州が2億9500万円、その他地域が5600万円だった。海外売上高比率は19.5%。

「天猫国際」への出店を足掛かりに、小売事業での本格的な海外展開を狙う。

壽屋によると、中国の玩具市場は2017年時点で約110億2700万米ドル、2019年までの年間成長率は5~6%で推移する見通し。

中国の玩具市場の規模
中国の玩具市場(画像は壽屋の株主通信から編集部がキャプチャ)

壽屋の設立は1953年。フィギュアやプラモデルの企画・製造・販売を手がけているほか、自社オリジナルコンテンツのライセンスビジネスや、受託製造も行っている。2017年9月にJASDAQに株式上場した。

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