渡部 和章 2019/7/8 9:00

アスクルの2019年5月期連結決算における「BtoC事業」の売上高は、前期比28.7%増の652億円だった。BtoC事業のうち、日用品ECサイト「LOHACO」の売上高は同23.1%増の513億円に拡大。前々期に連結対象としたペット用品EC「チャーム」も増収に寄与した。

「LOHACO」の売上高と「LOHACOマーケットプレイス」経由の取扱高、「チャーム」の売上高を合算したした「BtoC流通総額」は同29%増の668億円だった。

BtoC事業の営業損益は92億円の赤字(前期は89億円の赤字)。物流改善や販促強化などへの投資フェーズが続いている。

「LOHACO」は2018年5月に「Yahoo!ショッピング」へ出店し、新規顧客を獲得した。2018年10月には、大手メーカー48社が出展した「暮らしになじむLOHACO展2018」を開催。「LOHACO」のブランド認知度の向上を図るとともに、メーカーとの共同開発によるオリジナル商品を強化している。

アスクルの2019年3月期連結決算における「BtoC事業」の売上高は、前期比28.7%増の652億円だった
BtoCの流通総額推移(画像はアスクルの連結業績概要から編集部がキャプチャ)

独自商品強化、今期は売上高684億円を計画

2020年5月期のBtoC事業の売上高計画は、前期比4.8%増の684億円。BtoC流通総額は同7%増の720億円を計画している。

メーカーとの共同開発を強化し、LOHACOオリジナル商品の取扱比率を2倍にする計画。2019年9月には「暮らしになじむLOHACO展2019」を開催する。

化粧品と健康食品、酒類の「戦略カテゴリ」の売上高を1.3倍に増やす。戦略カテゴリの売上総利益率の向上や、1箱当たりの単価向上も図る。

広告事業では、ビッグデータを活用した販促力の高い広告を実現することで、ECサイト内の広告収入は前期比35%増をめざす。

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