アスクルのBtoC-EC事業(2020年2Q)は減収も営業赤字は縮小、2023年までに黒字化めざす

「BtoC事業」の売上高の約75%を占める日用品通販サイト「LOHACO」の売上総利益率が約1.4ポイント改善したことなどから、営業赤字は前年同期と比べて約15億円縮小した

渡部 和章

2019年12月24日 11:00

アスクルの2019年6~11月期(2020年5月期 中間期)連結決算における「BtoC事業」の売上高は前年同期比3.0%減の316億円、営業損益は35億円の赤字だった。

売上高は減少したものの、「BtoC事業」の売上高の約75%を占める日用品通販サイト「LOHACO」の売上総利益率が改善したことなどから、「BtoC事業」の営業赤字は前年同期比で約15億円縮小した。

今後、オリジナル商品の拡充や物流コストの低減などに取り組むことで、2023年5月期までに「LOHACO」事業の黒字化をめざす。

アスクルの業績
アスクルの業績(画像はアスクルのIR資料から編集部がキャプチャ)

「LOHACO」単体の売上高は240億円、34億円の赤字

2019年6~11月期における「LOHACO」単体の売上高は同240億円で、前年同期比約7%の減収。営業損益は約34億円の赤字だった。

オリジナル商品の販売比率が高まったことなどから、「LOHACO」の売上総利益率は1.4ポイント改善。「LOHACO」事業の営業赤字が約15億円縮小し、「BtoC事業」の赤字削減につながった。

アスクルは2023年5月期までに「LOHACO」を黒字化するため、オリジナル商品の販売強化や物流の効率化、「PayPayモール」での販促強化などを掲げている。

「PayPayモール」店の売上構成比率が上がっている(画像はアスクルのIR資料から編集部がキャプチャ)

黒字化に向けた施策

  • オリジナル商品の販売を拡充するほか、化粧品など「戦略カテゴリ」を強化することで、売上総利益率のさらなる向上を図る
  • まとめ買いの商品が割安になる「ひと箱eco」などのサービスを通じ、1箱あたりの売上単価を高めることで配送コストを低減する
  • 「PayPayモール」での販促を強化し、同モールでの売上高を拡大することで収益改善を図る
黒字化に向けた施策(画像はアスクルのIR資料から編集部がキャプチャ)

 

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