ヤマトHDが自動搬送ロボットを活用した物流サービスを中国に導入

中国では一時的な人員では一定の作業品質が維持できないなど、新たな課題も発生。さらに、人件費の高騰や作業員不足の課題は日本と同様で、この課題に対する中長期的な対応が物流事業者に求められている

石居 岳

2019年8月20日 10:00

ヤマトホールディングス(YHD)は8月16日、YHD傘下の雅瑪多国際物流有限公司(YIL)がロジザードのグループである龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司と連携、上海ロジセンターに自動搬送ロボット(AGV)を導入し、主に中国でEC事業を行っている企業向けに高品質な物流サービスの提供を開始したと発表した。

庫内業務の省人化を図るとともに、物流波動に影響されず高い作業品質の運用実現を目指していく。

YILは龍騎士供応鏈科技が中国企業にOEMとして提供するWMS「e-倉庫」と、100以上のロボット倉庫プロジェクトに5000台以上のロボットを供給している現地企業「北京极智嘉科技有限公司」のAGVを導入した。

これにより作業の大半を占める商品のピッキング作業と、入荷時に商品を保管棚へ運搬・格納する作業を自動化。作業効率が従来比の3倍となり、急な出荷増への対応やキャンペーンなどの物流増に対し、人員を新たに雇用する必要なく、高品質な物流サービスの提供を可能にした。

ヤマトホールディングス(YHD)は8月16日、YHD傘下の雅瑪多国際物流有限公司(YIL)がロジザードのグループである龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司と連携、上海ロジセンターに自動搬送ロボット(AGV)を導入し、主に中国でEC事業を行っている企業向けに高品質な物流サービスの提供を開始したと発表
倉庫外観とAGV導入エリア

今後、eコマース事業を展開している企業に限らず、BtoBの小口頻度の店舗納品型のビジネスを展開している事業者や、現状の物流品質に課題を抱える企業に対し、高品質な物流サービスを提供していく。

BtoBとBtoCの領域において、より細かくクライアントのニーズに対応するため、今回のAGVの導入を皮切りとし、AIなどのデジタルテクノロジーや自動化設備を積極的に活用した、高品質な物流サービスを中国で提供していく。

中国では、日本などからの越境を含めたeコマースが急激に拡大しており、特に「独身の日」などキャンペーン実施時の出荷増への対応は、旧来の「人員を増やす」人海戦術で出荷業務を乗り切っている状況となっている。

一方、一時的な人員では一定の作業品質が維持できないなど、新たな課題も発生。さらに、人件費の高騰や作業員不足の課題は日本と同様で、この課題に対する中長期的な対応が物流事業者に求められている。

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