瀧川 正実 2019/8/27 11:00

ゲーム、DVD、フィギュアなどのECサイト「駿河屋」を展開するエーツーは8月23日、女性向け同人誌の老舗である「明輝堂」の事業を譲り受けたことを明らかにした。「明輝堂スペース名古屋店」は今秋、「駿河屋名古屋乙女館」にリニューアルする。

「駿河屋」は「明輝堂」が積み上げてきた「多くの過去作品に触れることができる歴史」を引き継ぎ、女性向け同人誌を応援していく。

女性向け同人誌の「明輝堂」と、女性向け雑貨の取り扱いを得意とする「駿河屋」がタッグを組み、「駿河屋名古屋乙女館 supported by 明輝堂」としてリニューアルする。

2019年5月のオープンから多くの女性客に親しまれている大阪の「駿河屋日本橋オタロード乙女館」は、「駿河屋オタロード乙女館 supported by 明輝堂」に変更。女性向け同人誌の取り扱いを増大し、大幅に増床して生まれ変わる

明輝堂は6月24日、破産手続きを弁護士に一任し事業を停止した。1993年の設立以来、女性向け同人誌の販売店として大阪、名古屋、東京・池袋、広島本社に通販部を設置。買い取り販売や通信販売を積極的に行い、愛好家の間では高い人気と知名度があった。

2012年8月期には売上高7億4601万円を計上していたが、近年は同業他社との競合激化から売り上げが低迷。2018年には池袋店を閉店するなどリストラを行っていたが、2019年6月24日、大阪、名古屋の店舗と通販事業を終了していた。

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