瀧川 正実 2014/11/18 14:00

ホビー商材のECなどを手掛けるエーツーは12月から、運営するECサイト「駿河屋」が保有する商品データを利用できるクラウド型POSシステムを、外部企業に提供する取り組みを始める。ゲーム、CD・DVD、コミックなど約700万件のマスターデータなどが利用できるようになり、クラウドサーバーを介してグループ店舗間の業績データを一元管理。情報共有や業績分析などの作業時間を大幅に改善できるようになる。

エーツーが提供するのは「スルガヤクラウドPOSシステム」。「駿河屋」が扱うゲーム、CD・DVD、コミック、書籍、フィギュアなど約700万件のマスターデータ、相場データ、100万件を超える商品画像データが利用できるようになる。取り扱い品目の増加にも対応する。

データは店舗やネットでの販売のほか、リサイクル事業に関する買い取り業務にも活用できる。複数ワードでの商品検索やカテゴリーによる絞り込み検索も可能で、商品査定に関する業務を効率化する。

POSシステムは本部サーバーと各ショップをローカル環境でつなぎ込むのが一般的で、端末ごとのバージョンアップ費用が発生するといったデメリットがあった。クラウド型にすることで障害対応のスピードを大幅に向上。グループ店舗間の業績データを一元管理でき、情報共有や業績分析を大幅に効率できるようになる。

エーツーが提供する「スルガヤクラウドPOSシステム」の仕組み

「スルガヤクラウドPOSシステム」の仕組み

POSシステムの利用料金は無料で、ソフトフェア保守費用として月額5000円が必要。別途、データ使用料などがかかる。

エーツーはホビーなどの店舗展開、ネット通販などを展開。2013年8月期の売上高は147億円だった。2015年中にはエーツー以外の企業などが出品できる「駿河屋」のマーケットプレイスを稼動する予定。「スルガヤクラウドPOSシステム」からの出品も可能にする。

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