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Amazonは現在、111のプライベートブランド(PB)から2万2617点の商品を販売しています。その数は2018年6月時点と比べると3倍以上になっています。Amazonのプライベートブランドにおけるアパレル、アクセサリー、靴類が占める割合は2年前に3/4でしたが、現在では半分となっています。

AmazonのPB商品に対する評価は、平均4.3

小売向けコンサルティング企業のCoresight ResearchとECデータを集積するDataWeaveの調査によると、Amazonはプライベートブランドの商品数を飛躍的に増やし、アパレルやアクセサリー以外のカテゴリーでも積極的に拡大しているようです。

アパレル・アクセサリー分野では女性向けが6割を占める

『Digital Commerce 360』発行の「北米EC事業トップ1000社データベーストップ1000 2020年版」で第1位のAmazonは現在、111のプライベートブランドから、2万2,617点の商品を展開。その数は2018年6月時点で提供していた商品数の3倍以上になっている、と調査では報告されています。

Amazonのプライベートブランド商品は、5つ星のうち平均4.3を獲得しており、全体的に顧客満足度が高いことがわかります。

アパレル、アクセサリー、靴類は、Amazonブランドの商品の54%にあたる1万2,222点を占めています。これらのカテゴリーは、2年前にはアマゾンのプライベートブランドの4分の3を占めていました。Amazonが新しいタイプの商品を急速に拡大していることが窺えます。

その他のカテゴリーでは、ホーム&キッチン(3,409点)、食料品・グルメフード(1,820点)、日曜大工用品(1,104点)などがプライベートブランド商品を数多く取り扱っています。

アパレル、アクセサリーでは、旅行鞄やその他の旅行関連商品を除くと、プライベートブランド商品1万1,995点のうち、女性向け商品が60%近くを占めています。また、紳士服は全体の約4分の1です。

女性向けがAmazonのプライベートブランドのアパレルカテゴリーの6割近くに
女性向けがAmazonのプライベートブランドのアパレルカテゴリーの6割近くに(画像は、Digital Commerce360「Amazon triples its private‑label product offerings in 2 years」より編集部が作成)

DataWeaveとCoresightの調査によると、Amazonは、衣類、ハンドバッグ、財布、靴、マタニティ、プラスサイズ、ジュエリーなどのカテゴリーで、女性向けのプライベートブランド商品を7,071点も販売しています。

AmazonのPBにおける2つの戦略

主要ブランドは低価格&幅広く。小規模ブランドは特定の消費者をターゲットに

Amazonのプライベートブランドの中で、6つのブランドはそれぞれ1,000点以上の商品を販売しています。一番大きなブランドは、バッテリーや電球からコーヒーメーカー、事務用品まで、日常生活に必要な商品を提供する「AmazonBasics」で、4,152点の商品を販売しています。

しかし調査によると、100点以下の商品しか提供していないブランドが78ブランド、うち45ブランドは25点以下しか商品を提供していません。

AmazonBasicsの商品
「AmazonBasics」の商品(写真はAmazon.comから編集部がキャプチャ)

前述のDataWeaveとCoresightの調査では、Amazonのプライベートブランドにおける戦略を以下のようにまとめています。

Amazonのプライベートブランドにおける戦略は、主要なマルチカテゴリー・ブランドで低価格商品を幅広く提供する一方で、より焦点を絞ったブランドで、特定の消費者に特化したサービスを提供することにあるようです。(DataWeaveとCoresightの調査より)

また、同調査では、アマゾンのプライベートブランド商品の平均価格は32ドルで、「全体的に中堅市場でポジショニングをしている」と分析しています。

商品平均価格179.50ドルのジュエリーブランドの「Amazon Collection」、商品平均価格109.90ドルのフォーマルドレスブランドの「Social Graces」など、いくつかの例外はあります。

Amazon Collectionで販売している指輪
「Amazon Collection」で販売している指輪(写真はAmazon.comから編集部がキャプチャ)

Amazonでよく知られているブランドの中では、「AmazonBasics」の商品平均価格帯が61.80ドル、婦人服ブランドの「Lark & Ro」の商品平均価格帯が37.10ドルとなっています。

ヘルスケア、ペットフードはPBより既存ブランド

Coresight/DataWeaveの調査では、アマゾンのプライベートブランドの売り上げについては言及していません。

調査・コンサルティング会社Gartnerが2019年に発表した調査によると、Amazon.comで最も売れている商品のうち、家庭用品では14%、紳士服では7%がAmazonのプライベートブランドで占められています。しかし、ヘルスケアやペットフードなど、消費者がよりブランドを意識している分野では既存ブランドの方がパフォーマンスは高い、という結果が出ました。

既存ブランド人気が高いペットフードカテゴリ
既存ブランド人気が高いペットフードカテゴリ(写真はAmazon.comから編集部がキャプチャ)

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア「Internet RETAILER」の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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